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変装遊戯
正体を明かしてやる
八幡にもらったパンツがあまりに気に入ったもんだから、僕はたまにそれを履いて学校へ行った。体育の授業がある日は着替えがあるし、それ以外にも身体測定の日なんかは我慢したけど。今日はそのどちらもない。だから僕は朝からウキウキ気分で紐パンを履いた。

それは放課後の事だった。別のクラスの担任の朝川先生に呼び出された。社会科の先生だから、まったく知らないわけじゃないけど、呼び出される理由がわからなかった。宿題はちゃんとしてるし、成績が落ちたわけでもない。僕は小首を傾げながら生活指導室へ向かった。

すでに僕を待っていた先生は、やたら不自然なくらいヘラヘラ愛想笑いを浮かべてて少し不気味だった。
「真保、まぁ座れ」
机を挟んで向かい合って椅子に座った。
「実はな、ちょっと変な噂を聞いてな」
その瞬間、僕はすべてを見通した。八幡と同じだ。きっとネットで僕の写真を見たんだ。だって本当に噂が立ってるなら、当の僕の耳に入ってこないのはおかしい。
「真保が…その…変わった格好で写真に載ってるって…」
間違いない。朝川先生もあのサイトの利用者だ。教師のくせに男の子だか女の子だかが好きなんだ。
「僕、そんなの知りません…」
一応シラきってみよ。
「そうか?ホントに知らない?」
やな言い方…。どうせ八幡みたいにプリントアウトしてんじゃないの?
「こんなのを見つけたんだ」
ビンゴ。八幡が持ってたのとまったく同じ画像をプリントした紙を机の上に広げた。
「どう見ても真保にしか見えないと思わないか?女の子の格好してるけど」
「知りません…」
てゆーか、普通先生が生徒の前にそんなもん出す?メチャメチャ合体してる写真なんだけど。僕自身、改めて見たけど、お尻の穴ってあんなに拡がるんだ。健太郎さんのちんちんが奥まで入ってて…そうそう、あの時、気持ちよかったなぁ。
「正直に話せばここだけの事にするから」
んなバカな。朝川先生がやましい考えを持ってなければ、逆に大問題にしてるはず。僕とヤリたいから秘密にするんでしょ?
「知りません。僕じゃないです」
「じゃあこうしよう」
ん?このアホ教師、今度は何を言い出すつもり?
「ズボンを脱いでパンツを見せてみなさい」
「どうしてですか?」
「この写真みたいに女物のパンツを履いてなければ信じよう」
「嫌です。恥ずかしいから」
これは本心じゃない。確かに今は例の紐パンを履いてる。でも僕が自分でズボンを脱いだらダメなんだ。僕は入口に置いた鞄をチラッと見た。
「どうして恥ずかしいんだ?男物のパンツなら恥ずかしくないだろう」
「嫌なもんは嫌です。調べたいなら勝手に調べればいいです」
僕は立ち上がった。そして微妙に立ち位置を変える。…よし、ここならバッチリ映るはずだ。どんな場合にも備えてある僕の勝ちさ。鞄に穴を開け、そこから録画出来るようにビデオカメラを仕込んであるんだ。先生にズボンを脱がせる場面だけで十分使えるけど、朝川先生はきっと男の子が好きなタイプだ。開き直ったフリをして体を自由にさせればきっと食らい付くはず。
「よし、じゃズボン下げるぞ?」
万が一、あの写真と僕が別人だとしても、男の子のパンツ見て目の保養になるってか?先生はカチャカチャと僕のベルトを外すと、制服のズボンを一気に膝まで下げた。
「…!?」
そりゃ言葉にならないくらい驚くよね。足元に膝をついてる先生を見下ろし、僕はニヤリとしてしまった。そして目が合うとこう言った。
「大当たり〜」
「真保…!?おっ、お前は…!?」
「そう、あの写真は僕だよ。大人とセックスした時の写真なの」
あっさり白状するとは思ってなかったのか、先生は狂った段取りを頭の中で整理してるみたいだった。
「こ…こんな物履いて…」
先生、ギラギラした目で見すぎ。そう慌てないで、すぐにヤラせてあげるから。弱みにする証拠作りの為にね…。


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あきゅろす。
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