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変装遊戯
再会
中は湯気のせいで少し霞んだ状態だった。いろんなお風呂があるから人は閑散して意外に少なく思えた。とりあえず普通の湯槽に入り一息つく。どうなる事かと思ったけど、中の方は案外落ち着けるかも知れない。
「あれぇっ?」
その声にギクッとした。振り返ると、あのランジェリーショップの店員さんがいた。
「こんばんは」
馴々しく側に来る。僕はそ〜っと横を向く。念の為、ちんちんを股の間に挟んで見えないようにもした。
「この近くに住んでるの?あたし毎日来るけど見かけた事ないよね?」
「親戚の…とこに」
「あぁ、そうなんだ」
いててて…またちんちんが…。だってこの人、すぐ隣にいるからおっぱいが間近にあって目のやり場が…。
「キミ、いくつなの?」
「え、中1です…」
「ふ〜ん…」
げ、僕の胸を見てる。
「少しも膨らんでないんだね…」
指先で僕の乳首辺りを触ってきた。
「あ、ごめん、気にしてた…?」
「ううん」
絶対膨らまないし気にした事もないから。
「でもあたしも中学生の頃は小さかったし」
ヘタな慰め言っちゃって。
「ねぇ、背中流してあげようか?」
げっ!女の人も流しっことかするの!?
「いえ…あの…!」
「ほら、遠慮しないでおいでよ」
手を掴まれ強引に連れて行かれる。かろうじてタオルで隠してるけど、お湯の中と違ってよく見えないわけじゃないし、ポロッてやっちゃったら一発アウトだ。洗い場の椅子に座らされ、背中を洗ってもらってる間もドキドキしっぱなし。股の間に隠したちんちんは、勃起して今にも飛び出してきそうだ。
「肌スベスベだね〜」
ちょっ…腰とか触るのやめて…!
「男の子なのに」
「!?」
バレてる…!?もうおしまいだ。警察を呼ばれて学校中、街中に知られて…ノゾキの為に女湯に潜入した中学生として変態呼ばわりされるんだ。僕は震えて声も出せなかった。
「あ、心配しないで。騒いだりしないから」
えっ…?おねいさんは平然と僕の背中を洗い続けてる。
「いくら何でも中1でそんなにペッタンコはありえないよ」
それでバレたのか…。女装するならともかく、やっぱり裸になるのは危険だったんだ。
「見た目もそうだけど、女の子の心も持ってるんだよね?」
ヘタに逆らったり反論したりしない方がよさそう。少なくともここを出るまでは。僕は黙って頷いた。
「誰にも言わないかわりにこの後ちょっと付き合ってくれる?」
「はい…」
何をされるのかまるで想像がつかなかった。

その後、他の人に気付かれる事なく着替え、銭湯を後にした。おねいさんは自分のアパートに来て欲しいと僕を車に乗せた。
「でもホントに女の子みたいだね」
「…」
目的がわからない以上、ヘタな事は言わない方がいいと思い黙っていた。
「あたしね、キミぐらいの子って好きなの。男の子でも女の子でも。おかしい?」
「いえ…」
僕が『おかしい』と言える立場にない事をわかってて聞いてきた。
「前にお店で見た時からキミの事、気に入ってたんだ」
なるほど。確かにそんな感じした。
「男の子って気付いてちょっとビックリしたけど。でもキミ、美少年だし」
だんだんこの人の企みがわかってきた。要するにあの痴漢と同じようなもんだ。もちろんアレよりはマシだけど、自分より年下の男の子や女の子にえっちな事をしたいらしい。僕に対しては弱みを握ったつもりでいるわけだし、言う事を聞かせようってつもりだろうな。ま、いいか。素直に従ってみよう。女に興味ないわけじゃないし、もしかしたらセックスする側になったりしちゃうかも!


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あきゅろす。
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