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恥辱遊戯
忘れた方がいい
どこを通って帰ったのかまるで覚えていなかった。ただ全力で走り、自分の家に着いてから部屋に閉じこもって…オナニーした。喉がカラカラなのに、水を飲むより先に。ズボンとパンツを脱ぎ散らかして、秀一のあられもない姿を思い出しながら何度も何度も射精した。いくらオナニーしても興奮が治まらない。こんな事、生まれて初めてだった。射精するたびにあの気持ちよさそうな秀一の顔を思い出す。ようやく落ち着いて部屋の真ん中で大の字になった頃、外は夕暮れ時だった。さすがにもうチンチンが痛くてこれ以上シゴけない。散らかしたティッシュから精液の臭いが立ちこめ、部屋の中が青臭かった。そう言えば…留守番を頼まれてたのに鍵も掛けず帰ってしまったんだ。秀一から電話があったわけでもなく、僕は何て謝ろうか考えた。急にお腹痛くなって…それなら秀一の家でトイレを借りれば済むか。すぐに帰って来なさいってお母さんから携帯に連絡あって…うん、これにしよう。下半身裸というマヌケな格好のまま、散らかした後片付けをしながら、僕は一人で納得していた。

その夜はあまり眠れなかった。朝になり、眠い目を擦りながら学校に着き、自分のクラスに入った。秀一は席について本を読んでる。いつもの光景だった。僕はドキドキしながら後ろから声を掛けた。
「しゅ、秀一…」
クルッと振り返った秀一はいつもと変わらない様子で
「おはよう」
と返してきた。整ったきれいな顔…でもその口で、今まで何度大人のチンチンをくわえてきたの…?
「昨日、ごめんね…帰っちゃって…」
「あぁ、どうしたの?」
「すぐ帰って来いってお母さんから携帯に電話あって…」
「何かあった?」
「う、うん…親戚んちに行く予定あったの忘れてて…」
「そうだったんだ。だいじょぶ、泥棒は来なかったから」
あどけない笑顔でニコッと笑う秀一。僕は心底ホッとした。よかった…いつも通りの秀一だ。目の前にいる秀一から、あのビデオの一面はまるで伺えない。もう忘れる事にしよう。僕はビデオなんて観なかった。そういう事にしよう。
「あ、そうだ」
と何か思い出した秀一。
「裕樹、昨日プレステのソフト忘れてったよ」
僕も今思い出した。ゲームソフト持参で遊びに行ったんだっけ。
「いけね、慌ててたから…」
「ドジだなぁ、だから学校でも忘れ物多いんだね、裕樹は」
「うるさいなぁ」
「帰りに取りに来る?」
う〜ん、今クリアに向けてプレイしてるゲームだしなぁ。秀一の家は帰り道だし取りに行こっと。
「うん、行くよ」
「オッケー」
…これでいい。最初は秀一を説得して警察に、何て正義感ぶってたけど、あのビデオを観てオナニーしてしまった僕は、まるでチンチンを舐めさせてた男達の共犯のような気がしてたからだ。だって…家に帰ってからやったオナニーの時、僕は秀一にチンチンを舐められてる所を想像してしまった。お尻にチンチンを入れるのも想像してしまった。そしてその時が一番気持ちよかった…。


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あきゅろす。
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