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虚言遊戯
罠にはまれ
ある日、僕は自分から警察署に出向いた。受付の女の人に言う。
「聞きたい事があるから来なさいって言われて…」
僕は何も疑われる事なく、二階へ行くように言われた。僕ってきっと真面目な男の子に見えるんだね!
二階の生活安全課のドアをノックして開ける。たくさんの刑事さんの中にアイツもいた。僕に気付くと、少し慌てたように駆け寄って来る。
「な、何だ、ここに何の用だ?」
小声で言いながら廊下へ出た。
「僕…して欲しくて…」
「え?」
「刑事さんのコレ、お尻に入れて欲しいの…」
軽くアイツのチンチンにタッチした。
「だって今日は呼び出してくれなかったから…我慢出来なくて…」
僕は自分のチンチンを見るように目で促した。勃起させるなんて簡単さ。いつでも自由自在に出来るよ。膨れたハーパンを見て、アイツはニヤッと笑った。
「お願い…。刑事さんのをお尻に入れて…。前みたいに取り調べ室で。聞きたい事があって、って事にすればいいでしょう?」
「…仕方ないな、淫乱め。…入れ」
僕を中に通してくれた。これから破滅の道を歩む事になるなんて思いもしないで…いい気になってさ。

取り調べ室に入り、僕はすぐに自分でハーパンとパンツを膝まで下げた。アイツはそれを見て、ファスナーから勃起したチンチンを得意気に取り出す。ドアの方を向いて、体を曲げてアイツにお尻を突き出すようにすると、ツカツカと近寄ってきた。今だ!僕は勢いよくドアを開けて飛び出した。
「助けてっ!!」
生活安全課の全員が、驚いてこっちを向いた。アイツは慌ててチンチンをしまったけど、間違いなく何人かには見られたはずだ。みっともなくでっかいのを出しちゃってる所をさ。僕はとりあえず一番近くにいた人に抱きついた。もちろん嘘泣きモード全開で。
「あの人がっ…!無理矢理僕のパンツを脱がしてっ…!」
助けを求めた刑事さんは、僕をやさしく抱きながら、驚いた表情でアイツを見て
「あんた一体何を…!?」
と言った。
「いや、これは、その、違うんだ…!」
言い訳しようったって無理無理。僕はこんな格好だし、アンタはチンチン出してるとこ見られてるんだからさ。
逮捕したあのおじさんみたいに、僕にやさしくしとけばこんな事にならなかったのにね。そんな事もわからないなんて、刑事ってゆってもバカなんだね。クスクス♪

アイツは、僕が公園のトイレでイタズラされたのをいい事に、自分もヤッちゃえ的に手を出した、という事になった。もちろん、僕の嘘の話で。
仲間…違うか、元仲間の刑事さんがアイツの家を調べたら、男の子の裸が載ってる本やビデオがわんさか出てきて、それが決定的な証拠になったみたい。
当然、刑事はクビ。ざま〜みろってんだ。僕をぶったりしたからさ。怒らせたアイツが悪いんだもん。
…でも、これで気持ちよくなる為の僕の『家来』がいなくなっちゃったな…。また誰か探さなきゃ…。


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あきゅろす。
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