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夢訪問(夢幻の双刃サンプル)
夢ー8
どうしよう。籐沢のなかで亜岐、いや体は僕か、美化してる!
 これはどうするべきか・・・・・・・・
 そもそもあの女子生徒の制服はどこで調達したのだろうか。双子ながら亜岐の行動は読めない。
もしも僕が女装して籐沢にあったとしよう。
 未沙に熱弁を語る籐沢の熱意を振りき・・・・・れない気がする。何故だろうか。自分が聞かされてるわけじゃないのにあんなに熱く語られたら熱意に負けそうだ。
「そういうわけだから獏凪も協力頼むぜ!」
「あ、うん」
 ダメだ。気迫に負けてしまった。

「斎先輩それって本当なの!?」
「ああ。といっても僕自身はとんだとばっちりだけどね。」
 翌朝、僕は未沙を迎えに行き登校しながら事情を説明したら当然驚かれた。下手に協力されても困るし。
「それでどうするの?」
「どうって、本当の事話すしかなさそうだけどあの熱意じゃなぁ」
「まって。実は魂だけ双子と入れ替わっててそれがちょっと女装してみただけだなんて信じられるとおもう?」
「普通は思わないな。でも籐沢は僕と亜岐が違うって事は何となく気付いてるかもしれない。」
「そうだとしても言われただけじゃ信じられないよ。」
 つまり今度は僕が女装しろって事か。そして本人の前で女装をといてみせろと。
「そ、それで籐沢が吹っ切れるならやる価値はあるね。」
 気乗りはしないけど籐沢とは友達ではないし嫌われたり怒られる事に躊躇はない。
 化粧は未沙がどうにかしてくれるらしいけど制服はどうしようか。体格的に未沙より僕の方が大きいわけだから借りるのはムリがある。
「制服の事友達に聞いてみるよ。快先輩と体格似たようなコいるからうまく言ってみるよ。」
 僕は細い方だし身長は高くも低くもないからどうにかなるかもしれない。

 休み時間に未沙から連絡があり、制服は借りる事が出来るらしい。今日の帰りに友達の家に行ってくれるらしい。今夜間に合うか、
いや夢の中で会っても信じてもらいにくいだろうから、早くても翌日か。


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あきゅろす。
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