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夢訪問(夢幻の双刃サンプル)
夢ー7
それからどれだけ探してもいまだに見つかっていないらしい。
「始業式って三か月くらい前ですよね。どんな感じの人ですか?」
「腰まであるサラサラストレートな綺麗な黒髪で切れ長の目のクールな感じの美人だ。」
「そう特徴がはっきりしている美人な人だったら有名になっていそうですよね。」
「ああ。全てのクラスを探しているんだけど全く見つからなくてな。俺の理想が現実化したような容姿だから諦めきれないんだ。せめて名前だけでも解ればなぁ〜〜。って獏凪聞いてるか?お前さっきから黙ってんじゃねぇよ。」
「ごめん。まあ悩みはわかったから無喰が隠れていないか探さない?」
「そうだな。」
 僕を先頭に歩き出す。
 冷静に装ってるけど実はとても焦ってる。なんでこんなことになってしまったんだ!
 あれはまだ未沙とも会っていない春先のことだった。僕の前に女子生徒の制服を着て長いウィッグをなびかせた亜岐が現れた。

 僕の体で何やってるんだと怒ったら
「普通に学校行くだけじゃつまんねぇじゃん?桜を背景に歩いてたら何人か見とれてたバカいたぜ」
 と笑ってた。一回限りだったのにまだ覚えてる人いたなんて!あの時殴っておくべきだった!
 とは思うけど原因が自分の体であることは否定出来ないからなんとかしなければ。
「なあ籐沢はもしそのコが見つかったらどうするの?」
「そりゃあ告白して付き合ってもらうしかないだろ。」
 告白って!
「あっでもいきなりは驚くだろうから連絡先教えてもらって仲良くなってからが良いな!」
「素敵ですねっ」
「未沙っ同意しない!」
 つい反論してしまうと籐沢は睨んで未沙は驚いた顔で僕をみた。
「あ、その、そう上手くいくとは限らないし、もしかしたら付き合ってる相手がいるかもしれないだろ?」
「なるほど。あんなに可愛かったらんだからその可能性はあるな。」
「そんなに可愛いですか?会ってみたいですね。」
「ああ!女神が降臨したかとおもったぜ!」


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あきゅろす。
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