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夢訪問(夢幻の双刃サンプル)
夢ー5

「寝る前にバスケのTVでやってたからその影響かなぁ」
「多分ね。」
 寝る前に見たものが影響してくることは珍しいことじゃない。
 夢の中だから風景はおかしいがどうやらこの夢は平和らしい。
 僕が安心していると花びらが舞ってきた。
「桜かな?これって昨日みたいね。」
「どういう事だろう」
 まるで小雨が降っているかのように無数舞っている。
まさか籐沢の夢に繋がってしまった?いや、二日続けて同じような夢を見る事の方が奇跡だし似たような夢を見た相手の所にきてしまったのか?
そういえば今までの多少騒々しさはあるけど平和な雰囲気じゃなくなったな。
まさか本当に・・・・・・
 あれは!誰かがこっちに走ってくる!
 黒くて僕より少し短いくらいの髪に裏表のなさそうな元気そうな顔は見覚えある!
「獏凪ぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜っっ!」
「お邪魔しましたっ」
 僕としてはあまり関わりたくないから反射的に体を180度回転し走り出す。
「てめっ逃げんなっっ!」
「先輩!?待って!」
 ブレスレットを付けてる未沙とはぐれることはないとわかってるし籐沢と関わりたくない僕は全力で駆ける!
「待てと言ってるだろ!」
「はいそーですかと止まるバカがいるわけない!」
「なんで逃げんだよっっ!」
「そんな鬼の形相で走ってこられたら誰だって逃げるだろっ!」
「夢の中がわけわからないことなってるんだぞ!お前だけが頼りだ!」
「夢はわけわからないもの!以上!」
 そういえば未沙の声がないな。大丈夫だろうか。
 本当は振り返りたくないが走りながらも振り向いてみる。
「何で無喰がいるんだ!」


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