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宵々町奇譚〔学園祭編〕
学ー6
「お・きゃ・く・さ・ま!メイドの誘惑はやめて下さい。興味があるならそちらにとっとと行ったらいかがですか?あなたなら大丈夫でしょう?ムダにぶりっ子しなくてもいいですよ。」
「なんですってっ?ぶりっ子は私の専売特許よ!」
 そんな事堂々と言い切る人初めて見た!じゃなくて麗斗君とビーナさんが険悪なムードはヤバい!どうにかしなくてはっ!
「面白そうな話ししてるじゃねぇか。俺ならもうすぐ休憩だから行ってもいいぜ。」
 昌都君が話しに乗ってきたっやっぱり頼りになるよ〜〜。これなら僕が連れて行かれることはないよね。
「あらじゃあお願いするわ。」
 これで今回は怖い思いせずにミス研の記事が出来そうだ。
 休憩に入るとき昌都君は楽しそうな表情でビーナさんたちと出掛けて行った。
 何も知らない生徒たちはビーナさんの隣を歩く昌都君を羨ましそうに見ている。そんな関係じゃあないのに・・・て、昌都君はビーナさんのことどう思ってるんだろう?わりと話してるとこ見掛けるし、あんなに可愛いしやっぱり惹かれるのかな?
「どうしましたかぼんやりして。もしかしてお化け屋敷行きたかったですか?安心してください。私と休憩時間同じですからデートで行きましょう。」
「デートって、麗斗君が行きたいだけでしょ?僕は行きたくないよ。」
 それよりも今はお店の方に集中しよう。お客さん結構来るからなぁ。
 相変わらずお客さんは麗斗君に注目してる。他校の生徒だと特に間近で見れるチャンスだし、なんだかアイドルみたいだね。
 僕はといえば格好のせいか完璧に女子に間違われる。それにしてもこういうところでナンパしようとする人なんているんだね。麗斗君がそのたびに対応してくれるから助かる。

 三十分後に昌都君が帰ってきた。色々回ってきたらしいけどやはり最初にお化け屋敷に行ったみたいだ。丁度手が空いた頃に僕は聞いてみた。
「どうだったの?」
「ああ、うん・・・・・・・・・・・・お前らも行け。」
「もしかして撮影禁止だったの?でもそれなら詳しく説明してくれれば文章にするよ。」
 僕の言葉に昌都君は首を横に振る。
「そうじゃねぇけど、あー・・・・・・・・行けばわかる。」


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あきゅろす。
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