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おおきく振りかぶって
一緒に
これはまだ、中学の3年で受験直前の出来事だった。



三橋「オレ、三星を 出る」



三橋廉は幼馴染である大月ユイにそう告げる。
ユイは一瞬何を言われたか分からなかったが、すぐに理解して、悲しそうに顔を歪ませた。



「そっか、…どこの高校受験するの?」


三橋「西浦 高校」



西浦?そんなところあったっけ?と首を傾げるユイに三橋は、



三橋「群馬の、家に」


「群馬に、行っちゃうの?」


三橋「う ん」


「……私も行く」


三橋「え?」


「私も西浦受ける!」



ポカンとする三橋にもう一度そう告げるユイ。



三橋「だ、だめ!だよ…」


「なんで?」


三橋「だってユイちゃんはっ」


「…関係ないよ。私は、廉についてく」



関係ない、もう一度そう告げて、ユイは三橋を見つめる。



「廉がダメって言ったって行くから!」



 私には廉が必要だから。



三橋「ユイ、ちゃん…」


「お願い廉。私を1人にしないで」



 こんな言い方ヒキョーだってわかってる。

 でも離れたくない。


大月ユイは、三橋廉という人間に依存してる。

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