忍たま2
雑用
吉野先生に着いて行くと事務室に案内された。
「小松田君いますか?」
「はい? あっ吉野先生と、…天女様」
うわ、あからさまに嫌な顔というか、困った顔された。
「どうかしたんですか〜?」
「天女様が事務の方で働きますので、色々と案内してさしあげてください」
「はーい」
「よろしくお願いします」
***
ただいま小松田とかいう少年について校庭を歩いています。
どうやら掃除をするもようです。
「ここに掃除用具が置いてあります」
「そうなんですか。じゃあ早速掃除をしましょう。どこを掃除すればいいですか?」
「え、えっと、そうですね。校門の周りを…」
「案内してもらってもいいですか?」
無駄話をせず掃除に取り掛かった。
「あの、天女様」
しかし結構ゴミ集まるなぁ。
掃除のし甲斐があるわー。
「天女様?」
「は? ああ、私を呼んでたんですか?」
「はい。だって天女様って言ったでしょう?」
「貴方には自己紹介してませんでしたね。大月ユイです」
「でも天女様って呼んだ方がいいんじゃないですか?」
誰が天女って呼べと言ったよ。
あんたらが勝手に呼んでんだろーがクソ。
「好きに呼んだらいいんじゃないですか?」
「…じゃあ、大月さんって呼んでもいいですか?」
「ああ、その方がしっくりきますね。ありがとうございます」
そしてまた会話なく掃除をする。
つーか小松田少年。
チラチラこっち見過ぎ。
「何でしょうか小松田さん」
「えっ!?」
「さっきから見てるでしょう?」
「あ、いや、上級生のところに行かなくていいのかなって?」
「上級生? 何故ですか?」
「何故って、行きたくないの?」
行きたくねーよ別に。
第一、上級生ってあれか? 忍たまの上級生か?
知らねーよ。
会いたくもねーよ。
「会って何をしろと?」
「は、話…とか?」
「話してどうしろと?」
「えっと、甘味屋に行くとか!」
何でだよ。
甘味屋に行く必要性を感じねーよ。
「生憎と掃除で手一杯なので、話したくもない相手に話しに行くほど暇でもないですから」
「話したく、ないの?」
「特に話す必要性を感じません」
「…そっか」
はい。話終わりましたー。
同時に掃除も終わりましたー。
道具をしまってまた事務室に戻った。
そこで書類をまとめたり色々やって一日を過ごした。
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