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忍たま
自己紹介
一晩経って、ぐっすり眠れるわけもなく、寝不足な私。

「はあ、やっぱり夢じゃなかったんだ」

敷かれた布団。
目の前に映る見覚えのない部屋。
夢であってほしかった。
あの男に会ったことさえ夢であってくれれば…。

「狂ってた。狂ってる。あの男も、私も」

こんな事にならなかったかもしれないのに。


しばらくボーっとしていると「失礼します」と声がかかった。

土井「ああ、起きてらしたんですね」

「おはようございます、土井先生」

土井「おはようございます。これ、朝食なんですが」

「持ってきてくださったんですか。ありがとうございます」

土井「いえ。あっあと、学園長先生から…朝食が済んだら生徒達を集めて大月さんの紹介を行うそうです」

「え…」

何ソレ面倒臭い。
とは思ったが顔には出さず、笑顔で答えた。

「そうですか。態々ありがとうございます!」

そして食事に手をつけた。
一瞬毒を疑ったけどそんなことはなく、物凄く美味しいご飯だった。
でもそこまで食欲はない。
でも折角作ってくれたんだし、となんとか全部食べきった。

「お待たせしました」

土井「いえ。それでは行きましょうか」

土井先生について行くと校庭のような場所に出た。
そこには色々な色の忍び装束だろうか?それらを着た子供達がいた。

土井「学園長」

大川「おお来たか」

「おはようございます」

大川「うむ。それでは、皆の者! これから事務員として働く者を紹介する!」

学園長に促され、前に出る。
すると昨日会ったばかりの一年生が目に映った。
手を振っていたので振りかえす。

大川「ユイ、自己紹介を」

「はい。大月ユイといいます。知ってる人も多いかと思いますが、私は五百年先の未来から来ました。
 それを信じてくださいとは言いません。信じてほしいとも思っていません。私は学園長先生の命でここにいます。
 働くためにここにいるようなものです。よって、喧嘩を売るなら仕事時間外の時にしてほしいと思います。
 まあそのくらいですね。それでは、よろしくお願いします」

にこりと効果音が付くほどの笑顔を浮かべた。
それにざわざわとする生徒達。
先生方も少し呆然としているようだ。
言っておくが喧嘩を売ったわけじゃない。忠告しただけだ。
仕事を与えられたからには全うしたい。

大川「以上かの。それでは解散!」

随分とあっさり終わったものだ。
生徒達は授業があるらしく、それぞれの教室に向かっていった。
私は吉野先生という先生を紹介され、その先生について行く事になった。
初仕事はなんだろうなっと。

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