リボーン、フラン×ベル
フランの憂鬱
本館の方でだいぶ前にUPしたもの←
それでもいい方(?)はどぞ^^
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「ベルせんぱーい」
「んー?」
今日の先輩は機嫌がいい。
アジトの廊下を上機嫌で歩いている。
その数歩後ろをフランはいつも通りの無表情でついていく。
「その服ですけどー」
肩の大きく出たボーダーの服。
下に着ているのも袖のないシャツで肩や首筋が見えている。
「やめませんかー?」
「は? 何で?」
立ち止まってこちらを向いたベルはきょとんとしていた。
本当に意味が分かっていない顔。
「ミーは知りませんよー」
無表情だが口調には不満の色が滲んだ。
ベルもそれに気付いたのかベルにならって立ち止まっていたフランに近づいた。
「なぁ、お前さぁ……」
しかしその言葉が終ることはなく。
フランによって遮られた。
「なっ……」
ベルに自分から近づくとその首筋に顔を埋めた。
「は? オイ、カエル……」
ガリッ………
「痛っ!!」
唐突にベルの首筋に痛みが走った。
フランはすぃと離れた。
ベルの鎖骨の辺りが赤くなっていた。
「クソガエル…お前、噛んだだろ…!!」
怒っているのか顔が赤い。
「そんな服着てるからですー」
「こんなことすんのはお前だけだっつーのっ!!」
フランはそれを軽くスル―して薄い笑みを浮かべた。
「でも予想外でしたねー」
「何がだよ……」
ベルがフランの怪しい笑みを見て勢いをなくす。
「ミーは蹴られるかと思ってました―」
「!!」
確かに蹴っていない。
「ミーはひっついた時に蹴られて―、噛んだときには蹴り飛ばされてナイフも飛んでくるんじゃないかと思ってたんですけどー」
全ての予想が外れた。
それどころか抵抗すらされなかった。
その事にフランは内心とても驚いていた。
さっきとは違う意味で真っ赤になったベルに
「ミーは今気分がいいですー」
と一言残し、どことなく軽い足取りでフランはその場を去っていった。
一方のベルはと云うと……
「…………」
その場に立ち竦んでいた。
次の日――――――――――
フランがベルの自室に入るとベルは昨日と大して変わらない服装だった。
色が変わっただけだった。
噛んだ後も見えている。
「お、どうしたカエル―」
「先輩ってー、ほんと鈍感ですよねー」
わざとらしく溜息をつく。
するとベルは得意げにニヤリと笑った。
「しししっ…お前はほんと単純だよなー」
「どういう意味ですかー」
「しししっ…ま、行こうぜ♪」
ベルはそういうと隊服のジャケットを取ってきた。
「……」
驚いた。
そして、悔しかったけど嬉しかった。
「センパーイ」
「んー?」
「その服も悪くないかもしれませんねー」
自分が妬いてるというか独占欲を感じていることがばれたのは恥ずかしかったが、
自分の前だけではその格好でいてくれることは特別なこと、
先輩が気付いたのは驚きだったけど、
でも、とっても嬉しかったんですよ。
〜あとがきと云う名のいい訳〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
授業中のテロップ作品だそうで((ぇ
感想あったら下さいませーww
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