頭を叩かれたような衝撃 (そうだよね、もう当たり前だよね) 胸やけしたみたいに、苦しくて痛む (届くわけなかったのに) 聞こえる事実と、聞こえやしない耳 (どうしようかな) なにが、聞こえないの? 部屋に座り込んで 明かりすら灯せなくて 誰かが行き交う時間すら、もう感じられない 外は夕暮れなのか、朝焼けなのか 床闇に沈んだかのように、冷たく鼓動が軋みをあげる。 (声すら、怖いなんて) 自嘲するかのように笑って、自嘲された涙が頬を伝う 込み上げる吐き気は、気紛れでも気休めでもない (こんなんじゃ、ダメなのになぁ) もう、弱いなぁ (途方に暮れるような時間、こんなに私は恋してたのか。まるで初恋だ。いや、まぎれもない初恋。彼に初恋してたんだ。憧れや、尊敬とかいろいろおりまじった) なんて、悲しくて重い初恋 初恋とおがくず (まだおめでとうって言えないなんて) |