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時と闇の継承者
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「なんだ、残念」

俺に拒否された『イタイ奴』ことリュートさんは唇を尖らせて不満をアピールしてくる。

「いやいや、普通呼ばないだろ。王様じゃないんだし」

なんか俺が悪いみたいになってるのはなんでだ!?

「んー。でも王様は当たらずも遠からずだよ、トキヤ」

「え?……えっ!?王様なの!?」

俺とリュートさんのやり取りにコハクが割って入ってくる。それも爆弾を持って。

「正確には違うが、近いな」

リュートさんが肯定した!じゃあ、やっぱ様付けで呼ばなきゃダメなのか!?

「え?え?どゆこと!?」

「まあ、その辺はおいおい説明するとして、まずは自己紹介終わらそうか」

混乱している俺を放置してコハクは先を促した。
俺は自分の中のメモ帳に、コハクはSだと書き加えた。
リュートさんも異論がないのか、なにも言わない。

「というわけで、クロ。出番だよ」

そういえば、ちょこちょこ出てきてたペットにつけそうな名前。薄々気付いてたけど、コハクの視線が俺の隣に向けられたことに確信に変わる。

「あぁ、名乗るのが遅くなって悪かった」

隣を見ると、優しい笑みを浮かべながら俺を見る美形と目が合った。

「クロ、と呼んでくれ。よろしくな、時夜様」

「あ、うん。よろしくお願いします」

美形の笑顔に見惚れていた俺は、いろいろとツッコミどころがある挨拶に普通に返していた。



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あきゅろす。
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