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精霊王たちの恋
支幻@
彼は、出会った時から、真っ直ぐに俺を見ていた。

その視線に気付きながら、俺は気付かないふりをした。

それは、俺自身の立場を自覚していたから。

なるべく彼に近づかないように努め、彼と二人にならないようにもした。

けれど、それは逆効果だった。

彼に近づかないようにしているうちに、必然的に彼を意識するようになり、いつしか彼が視界にいないことを不満に思うようになっていた。


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