狂人雑詩帳
イバラの涙
永遠の破片飛び散り舞い
僕の頬を切った
剥奪された幸せ
紅い涙を
腐敗した廃墟に忍び
声を殺し泣いていた
貴方と二人でいることが
こんなにも罪深いとは知らずに
有罪確定です僕
貴方だけはどうか
微笑っていて
幸せにしたい只一人
荊の冠に縛られた貴方を
今宵二人逃げ出して
貴方を抱き締める
このまま瞳を閉じて眠ってしまいたい
罪を隠し貴方を抱き締める…
荊の冠僕がこの手で外そう
枯れない薔薇を抱き
裁きから逃げた
貴方は優しく微笑って僕を撫でてくれた
守りたいと思った
唯一の笑顔
今宵二人逃げ出して
貴方を抱き締める
このまま瞳を閉じて眠ってしまいたい
貴方欺いて…強く手を握り締める…
罪さえ許されこの想い貫ける…
斬首台が鈍色に光る
スッと首筋を撫でた
おぞましい光
永遠は亡きものに…
枯れない薔薇を想いながら
僕の雫が此の地を濡らす頃
貴方はまだ微笑ってるだろうか？
愛する薔薇よ
罪深き恋よ
最期に幸せを想う
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