狂人雑詩帳
巡遭遇の風
四季巡り遭えたことに
心震わせ
また季節は巡ります
貴方といた春
何もかもが満たされて
今でも鮮明に甦る
薄紅舞う風
歌う貴方隣りで見ていたい
四季巡り遭えたことに
興じて
また季節は巡ります
貴方と見た夏
何もかもが愛しく
今でも鮮明に甦る
潮風薫る空
微笑う貴方を見ていたい
四季巡り遭えたことを
悔み
また季節は巡ります
あんなに好きな貴方
帰れぬ春夏
枯れ逝くサダメなのですか…？
貴方が逝く秋
何もかもが奪われて
今にも泣き出しそうだよ
色葉艶やぐ森
貴方と眠ってしまいたい
凍えるような寒い冬は
貴方を思い出すよ
消えない消えない
大きな存在
傷むものは数え切れない
弱さを思い知らされるけど
少しくらい泣いたっていいよね
四季巡り遭えたことに
涙し
また季節は巡ります
四季巡り遭えたことに
感謝し
また季節は巡ります
貴方と過ごした四季
今でも鮮明に甦る
季節はまだ巡ります
暖かな春
燃える夏
枯れゆく秋
凍える冬
涙をぬぐう春は
もう待っている
季節はまだ巡ります
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