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存在の証明
4色


「旅団について説明しないとな〜」

シャルは面倒そうな口調だったが、顔はなぜか嬉しそうだった。


「リア!ちょっとついて来て!」

『えっうん!』


リアは話題の変化についていけなかったが、とりあえずシャルの後ろをついていった。




リアは俺らのこと知ったらどんな反応すんだろな。




案内された場所はシャルの自室だった。家具は最低限の物しか置いておらず、パソコンが何台もあった。



部屋に入るなりシャルはカチカチとパソコンを操作し始めてリアを手招きした。


「このページ読んでみてよ!」


シャルにそう言われて、リアはパソコンに映し出したされたページを読み始めた。




内容はこうだった。

【○月×日国立美術館の展示物が一つ残らず盗難にあった。現場の警備に当たっていた者はすべて殺されていた。警察は幻影旅団の犯行とみて調べを進めているが、証拠は未だに見つかっていない。幻影旅団とは、世間を騒がせている全員A級賞金首の集団である。その素性は明らかにされていないが、一連の事件では残酷な行動をしている。また・・・・ 】


リアの頭の中は混乱していた。

この人達は幻影旅団で、この記事に載っているのも幻影旅団っっ!!!!!
私大分やばい人に助けられたのか!

私殺される?


「もしかしてさ、俺たちに殺されるとか思ってない?(反応面白い・・・)」


『(心の中読まれたっっ!)思ってます』



リアは少し脅えながらいった。



「そんなことしないって!パクに聞いたでしょ?これから部隊に配属されるって」



『部隊っ?ここでは身よりのない子供を面倒みてるって聞いたけど?』




「そんなこと言ってたの!?パクは子供好きだもんなぁ・・・実はそんなことしてないんだけどね。俺達は流星街のお偉いさんから頼まれて、とりあえず保護しただけだし」


とりあえずですか。
親切心でないのかよ。


『じゃあ何故私を助けたの?』

そこが私にとって疑問だ。

「治安維持部隊の人員確保」


そっかぁ♪治安維持部隊に配属されるのね!!なるほどなるほどっ・・・・・てぇ!
なにその危なげな団体は!


「ムリムリっ!私そんな危なげな仕事できません」

『大丈夫だよっ!仕事といっても危険なものじゃないし。家はないからここに住めばいいし…拒否権はないからねー』


シャルは爽やか笑顔を炸裂した。


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