存在の証明 36色 シャルはリアをパクの部屋のベットに寝かせた。 「疲れたのかな・・・?」 リアは眠り続ける。 シャルはそのままリアの側を離れて、自室へ向かった。 今日襲ってきた奴らの正体を突き止めなくちゃなぁ。また仕事が増えたよ。 ・・・───── 次の日の朝、自然と目の覚めたリアは自分の体の変化に気づく。手を広げたり握ったり、足をばたつかせて体の感覚を確かめてみる。 『戻ったっ!』 驚きと嬉しさが入り混じった声がでる。その声は昨日までのそれよりも大人びていて、透き通っている。 勢い良くベットから抜け出して、真っ先に向かったのは、パクの部屋にある大きな鏡。 そこに映っているのは、紛れもなく18歳のいつもの自分だった。安心して気の抜けた溜め息がこぼれる。 良かった・・・。 リアは着替えを借りようと思って、パクの姿を探したが見当たらない。代わりに、机の上にのった小さな紙を見つけた。 [仕事で出かけるから、ゆっくり休んでてね] 短く書かれたメモにパクの優しさを感じた。パクは人一倍リアの事を気にかけてくれている。 今日はゆっくりしようかとも思ったが、体が戻った事を旅団の皆に教えなきゃだめだよね…と考えて、部屋を出て行く事にした。 因みに今のリアの格好は短いワンピースでゾルディック家を出てきた時と同じ格好(※リアが寝ている間にパクが洗濯済み)だ。 小さくなっていたときは、ロングのワンピースになっていた。 もしもまた、小さくなったときもワンピースならサイズの心配はいらないようだ。 . ←→ [戻る] |