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7.


ああ、もしかしたらあたしは…あたし達は、あの時『星』を読み間違えてでもいたんだろうか。
もしかしたら最初からこのひとを、この国を、あたしが導く為にあの星の定めはあったのかもしれない。
…そう。このひとと結ばれるためだけに。在るべき場所へと導く為に。
そんな淡い予感に弾む胸。
だとしたらきっとこのひとが、この手を離すことはない。
あたし以外の誰にも心を移すことなく、添い遂げることが出来るかもしれない。
違うかもしれない。
そうかもしれない。
そのどちらでもないのかもしれない。――わからない。
…でも。
「おーさま、やさしくしてくださいね?」
なにぶん初めてのことなので。
二十三にもなってアレですが、こう見えてまだまだ乙女ですんで。
笑って腕を伸ばした先、どこか安堵したように。
しあわせそうにおーさまが、あたしへと向けて破顔一笑してくれたから。
「約束出来ねえが、まあ…出来る限りの努力はする」
だいたい俺だって初めてだからな。
上手く行くかもわっかんねえし、そもそも良くしてやれる保証もねえ、…って。
堂々宣言しちゃう辺り、大概このひとデリカシーに欠けるんだけど。
配慮に欠けると思うんだけど。
(でも、まあ。そーゆーところもキライじゃないので)
良くも悪くもあたしにだけは、昔っから素直なのよねえ…と思って浮かぶ苦笑。
けれどすぐにも近付くくちびるに、そっと目を閉じ応じるキス。
厄介で面倒臭い、背負った星の定めごとおーさまに身を委ねる。










――さて。
この先のあたしの人生、どう転ぶかはまだわからないけれど。
差し当たって今のところ離縁される気配もないし、そもそも他に女の影も見えないようなので。
おーさまときたら七つも年嵩のあたしを今以って、どうやら大層大事にしてくれているようなので。

「ほれ。今日の夜会はベール被っとけ」
「またですかあ!」
「つーか、それで髪結いあげたら首ンとこの痕が丸見えになんぞ」
「っぎゃあ!なんっってところに歯型付けてんです!バッカじゃないの?!バッカじゃないの!!」

夜毎の閨で刻み込まれる、ちょっぴり度の過ぎた所有の証。
情交の痕は今も健在で、むしろ年を経るごとに執着が増しているような気がしないでもなかったり…。
だから、まあ。
案外大丈夫なんじゃないかな?とも思っている。
割と能天気に構えている次第。




今となってはあたしの背を越し、余りあるほどにまで育ったあのひとの腕の中。
抱き寄せられて微笑んだなら、すぐにも降るようなくちづけが与えられる。
今日も今日とて注ぎ込まれる、こそばゆいまでの甘い睦言。


――だからきっと、大丈夫。







end.

そんな感じでいつも通りのバカップルー!/(^o^)\
私自身は占いとか全く信じてねえひとなのですが、まあ…そう云うのをひとつの指針としている、儀式にしてる国とかあってもいんじゃね?
そんでその占いに振り回されてなっかなか結婚出来ない松本とか楽しそうw そんな酷い占いだけど、実は勘違いしてただけでちゃあんと運命の相手(※日番谷)と結ばれる結果出してたらいいよね!
ってだけの妄想から出来上がったコネタです。ぶっちゃけあんまりちゃんと細かいとこまで考えてません(`・ω・´)キリッ マジすんません;(でもいつものこと…ゲフンゲフン)
あと、タイトルは今回ダンガンロンパのサントラから。私が一番好きな曲ー!\(^o^)/ イメージ的には霧切の曲って感じですが、今ちょうど聴いてたからしょうがない(笑)

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あきゅろす。
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