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4.







「…あたし、バカでも何でもいいかもしれない」
「は?」

なんのこっちゃとばかりに眉を顰めたあの子の首裏に、両腕を伸ばして抱き寄せる。
そのくちびるを塞いでわらう。
「なんでもない!」
――だから、ごめんね七緒。
あんなに心配してくれたけど、やっぱり何も聞けそうにない。
その前に、既に絆されてしまったから。
いつか来るその時まで…さよならの時まで、傍に居たい。
そんな風に思うほどには、とっくに骨抜きにされてしまってるから…。

「ねえ。好きよ、冬獅郎」

心の奥底、決して抜けずに疼く棘。
見ない、知らない振りをして。
誤魔化すようにもう一度、そのくちびるにキスをした。







end.


一応日番谷の中ではいろいろ線引きしてるんだけど、いちいち言葉にしたりしないから微妙にすれ違うふたり。…楽しいですw
でもしょうがないんだよ、まだ若いから!高校生だから。年上の女心なんてわっかんない若造だから!(^q^)
常に行動あるのみ、時に無意識に爆弾発言(※結婚してえ)落とすことで辛うじて、松本の心を繋ぎ止めてるダメな高校生です。
そんな高校生に振り回されて、なのにやっぱり傍に居たいな信じてたいなと思っちゃう、だめだめなOLのふたりです。さーせん☆


お題:月にユダ

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