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3.


――そう、俺には勿体無いぐらい。
一見大輪のバラを髣髴とさせる、極華やかな見かけの癖に、どこか憂いた翳りを持つ。
軽口叩いて豪快に笑って、見るからに姐御肌。
なのに、時折ひっそりと憂う。
儚さを匂わす年上の女に、いつの日からか目を奪われた。
やがて心までをも奪われて、どうにも我慢がならなくなって想いを告げた。
想いを返して貰えたことが僥倖だった。
「…あんた、よっぽどその子にベタ惚れなのねえ!」
母さんちょっと驚いちゃったわ、と。
目を丸くする母親には、まったく以って苦々しさしかこみ上げてこない。
「まあ、そう云うことならいずれ母さんにも紹介してよ」
「やなこった」
ニヤニヤと笑う母さんに、
「それはさて置き、…あんた。ちゃんと高校生らしいお付き合いをしなさいよ!」
との小言を貰ったのも今は昔。






「え!?あああ…あなたがこの子の彼女!?こんな綺麗なひとが!?てゆーか、七つ年上!えええーっ!?」

それからいくつかの紆余曲折を経て、初めて母さんと松本のふたりを引き合わせた際、余程予想外だったのか。
驚きの余り、ものの見事に腰を抜かしていたのは言うまでもない。



――だから言ったろ。すっげーイイ女だって、な!









end.


先日拍手コメから後日談のリクを頂いたので、ふと思いつくがままに書き殴ってみました(^q^)
ほんとはね、最初気付くのは雛森さんで考えていたんだよ。それで「なんで?」ってなるのをぼうやり考えていたんだけど、やっぱないわ〜。それないわ〜と思ってあっさりお蔵入りw
そのまますっかり忘れていたのですが、今回改めて続き考えたらやっぱりこんなネタしか浮かばなかったよ!仄暗い展開がお好きでしたらすみませぬ;
そしてうちのパラレル日番谷は、どんだけ松本に執着凄いんだよ!ってなる。恐いw 


お題:月にユダ

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あきゅろす。
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