[携帯モード] [URL送信]
5.


*
*

「何もお前が気に已む必要はねえ」

雛森のことは、
良いんだ…もう。





微かな声であたしに囁いて。
俯いた少年の、その…頼りなく小さな身体を抱き寄せて、腕の中でぎゅうっと抱き締めた。
少年は。
存外抗うことなくあたしに身を委ねていた。




「…ごめんなさい」


やわらかな銀色の髪に頬を埋めて、ただ、繰り返し謝ることしか出来ないあたし。
そんなあたしの拘束を、決して振り解こうとはしない、細く優しい腕が悲しかった。


「…ごめんなさい」


止め処なく流れる涙は、したたかに少年の頬を、髪を…濡らしていく。
例え「泣くな」と優しく諭されたところで、涙は一向に止まることはなかった。








ここでまさかの日→雛展開とかすんません;;
いやでも、あんだけ家族とか周囲から忌み嫌われてて更に病弱とかだったら、「いっそ死んだ方がマシ」って考えるよなあ普通…とか思って、それなら生きたいと思わせる『何か』が日番谷になくちゃ駄目だろうと雛森を出してみたわけですが…。
つかこの話、無駄に長くてすんません;; ちゃんと終われるのか書いてる本人的にもすげー不安です;;orz いや、頑張るけども!!><

[*前へ][次へ#]

7/31ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!