[携帯モード] [URL送信]
続・おうじさまのたまご 3


…だから、多分。
あたしを日番谷くんのお嫁さんにと期待していたらしいおばさんには悪いけれども、日番谷くんには乱菊さんじゃないとダメなんじゃないかな?と思うのだ。
うふふと笑ってもうひと口、紅茶をこくんと飲み干したところで、リビングのドアがカチャリと開く。
「なんだ、雛森。来てたのか」
私服姿の日番谷くんが、ひょっこり顔を覗かせる。
見るからに『デート』なんだろうなと思われるその格好に、あたしとおばさん、ふたり揃って微笑ましいような生ぬるいような視線を注ぐ。
それに日番谷くんが嫌なものでも見るような目で返してくる。


「なんなんだよ、お前ら揃いも揃ってふたり」
「あらまあ、随分な言い種ねえ」
「そうだよ、シロちゃん。失礼だよ」
「つーか、マジうぜえ。その顔ヤメロ」
「何言ってんの。そーゆーシロちゃんだって乱菊さんの前じゃ、顔面総雪崩れだったじゃない」
「…んなっ!?」
「あらあら、この愛想の無い能面ヅラが総雪崩れ!」
「わあ、もう!黙れ、雛森!!」


慌てて遮る日番谷くんに、にんまり笑ってあの日の意趣返し。
愛しのカノジョの前でどんなにカッコつけて見せたところで、怒った顔はまだまだ昔のままだよね、って。
ちょっぴり胸のすく思いをしたのは言うまでも無い。






end.



バカップルネタなのに松本出てなくてすんません;

[*前へ]

4/4ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!