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stray sheep 5



けど松本は、笑って容易く俺の手を取った。
返品不可を承知で自らこの腕の中へと飛び込んできた。
とうとう俺は手に入れたのだ。
焦がれに焦がれた、愛しい女を。…松本を。




*
*

なのに、コイツときたら。
「あ!言っとくけど、あんただってあたしのこと、当然『返品不可』なんだからね!」
眉を吊り上げ思い出したように言うものだから、誰がそんな真似するかよ・と。
むしろ望むところだと、思って勝手に頬が緩む。
「しねえよ、ンなマネ。そうでなけりゃお前みたいな面倒な女、わざわざ返品不可で付き合うかよ」
尚も緩みゆく頬を押し隠し、素っ気無くも言い放てば。
「じゃあじゃあ、今日からあたしのカレシね、アンタ!」
にんまりと笑った松本が、改めて俺に抱き着いてくる。
そのやわらかな身体ごと、ぎゅうとこの腕に受け留めて。
「…なら、お前は今日から俺の『女』な?」
やわらかな金糸に鼻先を埋め、倣うように念押す俺の小さな腕が、まるで楔のように…ゆっくりと。
松本の薄い背中へと廻された。






end.

乱日のようでいてその実ガッツリ日乱と云う、小賢しい小学生日番谷パラレルが好きでいつもすみません(w;
マリオスキーだった下の娘ちゃんが当時言った言葉からぽこんと浮かんだだけのコネタだったわけですが、何かこんな感じに日乱変換されました(笑)
長々放置してこれかーい!と云う言葉が聞こえてきそうですが気にしないwww

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