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12.


――いつか、きっと。
そう遠くは無い未来の内に、このひとは見目も立派な王様になって、この国を立派に統治してゆくのだろう。
その時にはもしかしたら、本当に愛するひとと出会っているのかもしれない。
そのひとと正妃に、と。
望むような日が来るかもしれない。
(てゆーか、きっとそうなるに違いない)
だからそんな日が来たら今度こそ、あたしは笑ってこの座を降りよう。
王様の愛するたったひとりの女性のために、王妃の座を明け渡そう。
そんな日が来るまでの、所詮お飾りの王妃ではあるけれど、せめてそれまではこのひとの傍で、共にこの国を守ってゆこう。
(だってこのひとのやさしさに報いたいから)
幼くも凛々しい、王の器に相応しいだけの度量を持った目の前のこのひとに傅くように、あたまを下げる。



「――では、不束者ではありますが、今しばらく王様のご厚意に甘えさせていただきます」
「ん。末永く、よろしく頼む」



ふと笑った王様に、釣られるように笑みが零れる。
見つめ合って、笑い合う。
…けれど。
「あの、…おーさま?末永く、なんて。いいんですよ、別に無理なさらなくっても。他にいい方が現れたその時はあたし、即刻この座を退くつもりでいるんですから!」
そう言って。
これがお飾りの王妃であることを殊更強調して見せたなら、何故か王様が眉間の皺を深くして、不機嫌も露にそっぽを向いてしまったことだけはどうにも解せなかったのだけれど。




end.


需要を無視した宮廷パロとか…。誰得ですか?と云う感じですが気にしない!(笑)
とりあえず、日番谷の「隊長」を洋物ネタに置き換えるとしたら何だろう…。あ、王様?王様じゃね??そんで松本の「たいちょ」を王様に置き換えると、ぜったい「おーさま」になるとおもうんだ。そんな松本は絶対可愛いとおもうんだw
…的な思い込みだけで書き殴ってみたパラレルとか。いろいろおかしなところがありますが総スルーでお願いします(w;
そしてまだまだ終わらない。続きは後ほど。

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あきゅろす。
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