[携帯モード] [URL送信]
こうして僕の恋は終わった 5


「それにしたって、いっぺん拒否られたぐらいでソッコー諦めるとか、根性ねえなあ。今のガキは」



硬い寝台へとあたしを組み敷き、たくし上げたニットの下で縦横無尽に彷徨う手のひら。
鋭利な舌先で胸の頂きを弄びながらくつと笑う日番谷は、まるで悪びれた様子もない。


「よく言うわよねえ、アンタも。ひとがどんだけ無理よ・ダメよって言ったところで聞く耳持たずに押しまくったアンタにかかれば、大概どの子も『根性無し』ってことになるじゃない」

「否定はしねえ」


そう言って。
あっさり認めた日番谷の髪と目の色に、一瞬件の男子生徒を重ねてしまって、浮かぶ苦笑。
(なーんてゆーか、似てるのよねえ。ちょっとだけ)
普段であれば、決して見せることのない隙も。
不覚にも奪われてしまったくちびるも。
その、余りに必死な姿が。
良く似た面差しが、雰囲気が。
制服姿の日番谷と一瞬ダブって見えて、どうにも抗いきれなかったのだ。あの時、あたしは。
そうして今以って、抗いきれずに流されている。
内鍵ひとつを掛けたに過ぎない、保健室のベッドの上で。
窓の向こうにはこちらを窺う生徒がいると知りながら。
それでもあの頃のままに押し留めることも出来ないでいる。
その劣情を。
その手のひらを。


「ん・もう!バレたら責任、取ってよね?」
「もとよりそのつもりだっつッてんだろが」


生半可な気持ちで告るガキ共と一緒くたにしてんじゃねえぞ、と。
他のヤツらとは『本気』の度合いからして違うんだよ、と。
それこそあの頃のように窘められて、なんとも言えない面映さがこみ上げる。
ああ、もうホントに!
(まだ学生の…それも未成年の分際で、ほーんとナマイキなんだから)






――前言撤回。
窓の向こうで地団太踏んでるだけのコドモになんて、やっぱりちっとも似てやしない。





end.


ガッコのせんせと教え子パラレルと云うある意味鉄板ネタです、すみません☆
数学教師と美術講師と養護教諭でどれにしようか迷ったのですが、一番応用効きそうな養護教諭に落ち着きました次第でつ(w;
なんかいろいろキャラ崩壊。ネタ先行の文章ぐだぐだ…orz パラレルってやっぱり難しい;;いや、うん…わかっているんですけどね;;

[*前へ][次へ#]

5/19ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!