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自由配布跡地
僕とイケナイ事する?

裏注意!




だって、さ。
そりゃ仕方ないよ。

僕だって男だもん。
顔もまともに見れないくらい恥ずかしいけど、それ位好きな子がこんな近くにいるんだよ。

…まともな思考なんて、保ってらんないよ…。



――――――――……



「…はっ、ァあ…っ!」

まるで歯止めが効かなくなった車みたいに色んなものが暴走して、
…僕は今、ひとりの女の子を犯そうとしている。


「嫌、ぃ、やァァ…っ!」

「…嘘。そんな声出して、嫌なわけない。」

…なんて嘘。
嫌に決まってる。
無理矢理誰かに犯されるなんて僕なら耐えきれない。
僕なら即行で舌を噛み切るね。そんな屈辱なら死んだほうがましだ。

…とか言いつつも、僕の手が彼女の身体を這うのを止めることはなかった。


よく応接室の前を通る生徒会の委員で、僕は、この子を見るたびに恥ずかしくて俯いてしまう。

まじまじと顔なんてみれなくて、でも、今見てる彼女の顔はやっぱりとても綺麗で、とても…官能的だった。

思えば、見るのも恥ずかしかった彼女のなかに僕の指が入ってるなんて興奮す…いや奇跡に近い。


擦って掻き回して出し入れして…、彼女…ちとせがビクンと跳ねたところを中心にもう一度擦る。


「ぁっ、あっアァ!」

声に余裕がなくなってきて、一段と甘さを帯びる。
ぎぅとソファーの端を掴んだその手も乱れる髪も上擦った息遣いさえも。

恥ずかしいはずなのに、
やめられない。

止まらない。どんどんどんどん、もっと乱れた彼女が見たいと思ってしまう。
壊してしまいたいとさえ。

大切に、優しくしようと思っていたのに、気付けばいつもみたいに意地悪になってしまう。
羞恥に染まる君の頬が愛しい。

「んく…っ、ひぁアッ…!ひば、くん…っ!」

「…黙って。名前なんて…呼ばないで。」

罪悪感で胸が押し潰されてしまいそう。
何も知らない君に、いきなり僕が仕掛けたんだもの。

息つく暇もないくらい喘がせて、感じ過ぎて、おかしくなっちゃうくらい。
名前を呼ばれるのすら焦れったい。

胸を優しく揉みしだいて吸って舐め回して甘く噛み付いて。
僕の動作ひとつひとつに身体を跳ねさせる君が愛しい。…何も知らない君。

汚してしまってごめんね。
でも、止まらない…。
止められないんだ。
君を見るだけで恥ずかしくて息も絶え絶えなくらい動悸がして眩暈すらする。

なのに誰より触れたくて近くに感じたくて抱きしめたい。

ずるりと引き抜いた3本の指に、びっくりするくらいのヌルヌルしたものが付いてて、なのに、それを見て僕の下半身が疼く。
本能なのかもしれない。


「…っあ、雲雀く…、」

「僕を、呼ばないで…っ」

君が愛しすぎてどうにかなってしまいそうなんだ。
そんな、そんな甘い声で僕を呼ばれたら…、

もっと、もっと君が好きになっちゃうよ。


「いれる、ね…」

「…は、ぁっ、あ…!」

ずちゅっ、だなんて下品な音を立てながら、僕らはひとつになった。

ガリガリ、と彼女の爪がソファーに傷をつけたけど、それすら、僕には至福に感じられる。
僕のこと、感じてくれてるのかなって。


「…は…ん、熱…ッ」

思った以上に彼女の中が熱くて、溶けてしまうかと思った。
どくどくどく、って波打つみたいに奧に誘導されて、僕は誰に教えられたわけでもないのに律動を始めていた。


「ぁッ、ぅん…っアッ!」

「は、ふ…っん」

「やっ、そんな…っ激し…ッ!」

「んッ、んぅ…っ!」

「ひっ、あぁっ!アッ!」

どきどきどきどき。
段々とお互いにもうさほど保たないようで、ちとせのなかがピクピクと痙攣し始めたのが分かる。

もう恥ずかしくてドキドキしてるのか、この行為自体のドクドクなのか分からなくなってきた。


「ちとせ、ちとせ…ッ!」

「は…、ぅぁッひばり、く…んぅッ!」

「あぁっ、ぅあ…ッ」

「も…っ、イっちゃ…!」

「ぼ、くも…っ」

「ひ、ァアア…ッ!」

「っん、あぅ…っ」


真っ白になる直前、恭弥、って聞こえた気がするけど、僕は僕で必死だったのでよく分からない。



ただ、僕は、
一番大切な存在を自ら犯してしまったということ。

くたりと横で息を整える君に、せめてもの償いで頬にキスをひとつ落とした。


「…雲雀、くん…、」

「……、」

…目を合わせられない。

犯してしまった罪悪感もあるけれど、それ以上に、あんな行為をしたあとなのに彼女と目を合わすのが恥ずかしいのだ。


「…好き、だよ。」

途切れ途切れに彼女が言う。…好き、大好き。

なんで?
なんで、なんで。
君を、無理矢理に犯してしまったのに。
名前すら呼ぶなと言ったのに。

…なんで。


「雲雀くんの前を通るとき恥ずかしくて俯いちゃったり、名前呼ぶのすらドキドキしちゃって…、」

本当は、逃げようと思えば逃げれたのに、私、わざと逃げなかった…。

卑怯だよね、こういうの。と君は苦笑い。


僕の前を通るときに俯いてたって、名前を呼ぶだけでドキドキしてたって…?

…そんなの、僕だって一緒じゃないか。


「雲雀くんが好き。」

大好き。


彼女がやっと言えた…って笑うから、僕もつられて言った。


「僕も好き。」


ちとせが大好き。




continue…

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By「英国紳士につき腹黒」
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