献上品とかお宝とか
◆未久さまへ!
「逆ハーギャグ甘夢」
"変わらないまま"
「そういえばさ、昔は楽しかったよね〜」
「へぇ、じゃあ…今は楽しくないの?」
「んーん。なんか、昔は無茶苦茶やってたなって」
「ちとせは今も無茶苦茶な気がするけど」
「もー!」
――――――――……
「果てろ!」
「…咬み殺す」
「ハハハ、元気なのなー」
「ちょっ、山本とめて!わぁあっ、獄寺くん!」
「……クフフフ、漁夫の利ですね。ちとせ、僕と買い物に行きましょう!」
「あ、えーと…」
……日曜日。
お昼過ぎ。
私はどうしてこんなことになったんだろうと考えていた。自室にて。
獄寺くん雲雀さん山本くん綱吉くんに骸くん。
ねぇねぇ、どうしてみんな、私の部屋にいるのかな?
「オイ!ちとせが嫌がってんじゃねーか!消えろ六道!」
「そうだよちとせは僕と買い物に行くんだから」
「おぉ、俺も付いていっていいか?」
「えっ、じ、じゃあ俺もいいかなちとせちゃん…」
「クフッ!一人の女性に群がるなんて、紳士として駄目ですねぇ」
「…パイナップルは人間として駄目だと思う」
………日曜日。
私はまだベッドの上。
クマ柄のパジャマ姿で私の布団にもぐり込んできた骸くん。に、雲雀さんの地獄の黙示録(トンファー)がめり込んだ。
骸くんは「クハンッ」と情けない声を出して窓を突き破り8階から転落。
あえなく行方不明。
「お、よく飛んだのなー」
「ヒィィ!骸!」
「ケ、邪魔者が消えたぜ」
「ふん、当然だね」
「何が当然なの、器物破損で訴えるよ雲雀さん」
私はいい加減ベッドから降りて、着替えるから部屋から出てくれるかな。とみんなに呼び掛けた。
雲雀さん(だけ)は不服そうに「器物破損って…君を守ったのに」とかゴチャゴチャ言ってたけど、だからって着替えを見ていい理由ではないよね。
とりあえずはみんな出てください。
「……ハァ…」
ひとりになった私の部屋で、私はよくよく何故みんなが部屋に来たのかを考えていた。
……たぶん、
骸くんと雲雀さんは、予想がつくよ。
「「だってちとせに会いたくなったから」ですよ」とか何とかなんだろうな。
そうじゃなくても、きっと超利己的個人的な理由に違いない。
……じゃあ、獄寺くんと山本くんと綱吉くんは?
…なんで、だっけ?
私は淡いピンクのケータイを取り出して、「友達」フォルダのメールをチェックする。
「……あぁ」
獄寺くんから「勉強教えてやるよ」。綱吉くんから「時間があったら、一緒にショッピングセンターに行こうよ!」とのメール。
あれれ山本くんは……、
「途中でツナに会ってな!」とかあり得そうだ。
やっぱりね。
すごいわ、うん。
しかも返信してなかった。
私はどうしようかと思案しながら、ブラウスの最後のボタンを留めた。
………。
――――――――………
「とりあえず、ごめんね」
廊下に出てみんなに謝ろうとしたら、肝心のみんながいなかった。
……いたのは彼だけ。
「あの、みんなは…?」
「あぁ、帰ったよ」
「どうして?」
私は彼…もとい、綱吉くんに尋ねる。
「雲雀さんは風紀の仕事、山本は出前。獄寺くんは、十代目のお邪魔になりたくないからって…」
苦笑気味に綱吉くんは笑って、あの……、と付け足した。
「一緒に、ショッピングセンター行かない?」
「…う、うんっ」
……はじめから。
答えは決まっていたんだけどね。
――――――――……
山本ん家。
「…え、出前って、ツナん家じゃねぇか…!」
雲雀in学校。
「…風紀の仕事って、沢田綱吉たちの起こした問題の処理じゃないか…」
獄寺ん家。
「じゅ、十代目の邪魔にはなりたくないッスけど…。十代目、俺がそう言うの、分かってたんじゃないすかね……?」
綱吉コメント。
(全部うまくいったな。)
ちとせコメント。
(綱吉くんって、優しくて大好きだけど、なんか……腹黒そうだよね。)
――――――――………
「…って事もあったね」
「うん、俺、ちとせちゃんが本当に好きだったんだよ」
「……綱吉くん…」
―――――――――……
君のためなら、腹黒くなっちゃうさ!
continue…
5000キリ番未久さまリクエスト、「逆ハーギャグ甘夢」でした!
すいません、なんかもう完璧な駄文で……っ!!
こんな駄文でよろしければ……!!
返品、商品の交換、なんでも受け付けいたします!
申し訳ありませんでした!
ではまた次回!
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