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お恥ずかしながら。
コップス&クルックス続
描写キモいです。
自重しません。









オーバーフローにすべきだったのだ。以前担当した、他者から精神的身体的に苦痛を受けて満足を得る人間のように。壊れてしまっても構わない。
私の目的は初めからただひとつ、「ボンゴレの ア ジ ト の 場 所 を 知 る 」だけだから。

私は縛られた彼の足首を持ち、その怪力により、下半身をあられもない姿に持ち上げる。
甘い拷問をするだけが能ではないのだ。もし雲雀恭弥に逃げられそうになっても、取り押さえることができるくらいには実力があると思っている。


「あら…清潔ね」

丸見えになってしまった肛門はヒクリと収縮する。
つつり、と指先で優しく触れれば、彼の白い喉元が露になった。


「ぁっ…、なに、する気…っ?」

喘ぎだけでは分からなかった彼の本当の声。
官能的な重低音はきっとどんな女にも魅力的だったに違いない。
今すぐ私が汚して食べてしまわなければならない高潔を惜しくも思う。


「やっと、喋ってくれたわね」

「……」

「うんと楽しいことをするのよ」


ウェットティッシュを取り出して、軽く肛門の周りをなぞる。冷たさにびっくりした彼の喉が上下して、擦れた喘ぎが漏れる。


「ふっ…ぁ、あ…っ」

「ん、もう大丈夫よね」

湿ったそこに中指をねじ込むと、反応してきゅっと締まる。痛いわけではなさそうだが、気持ちいいわけでもなさそうだ。

「ちょっと我慢して頂戴ね…」

コルクが抜ける音が響く。
最後の一本。
薄桃色のそれを、指に沿わせて流し込んだ。


「あ、ぁあっ…ゃ、そんな…ッ」

「いいわァ…媚薬漬けにされた守護者なんて、背徳的で最高ね」

焦燥で乾いた唇を舐める。
自分の頭の中が溶けだしそうだった。身体まで火照ってくる。
どうやら、さっきの薬が私にまで回ってきたらしい。


「さっさと済ませるわよ」

血の気の多い狩人は常に発情期だ。とっととこの男にアジトを吐かせて、メチャメチャにしてもらうのも悪くない。どうせ今の身体では、性欲が先行して勝負にもならないだろう。

私はバッグから卵型のローターを取り出す。
少量残った薬をかけて、剥き出しにされたアナルに押し当てる。
スイッチを入れると、厭らしい機械音と共に本体が震え出した。


「や…っぁあッ」

途端、異常なまでの震えが彼の足から伝わる。
足の指の先はピンと張り詰めて、同じくペニスもビクリと脈打つ。


「ゃ、いや、…ダメ、…ッあぁっ…」

彼の白い首が反る。
弛みだしたそこにローターを押し込んで、体勢を元に戻してやる。
頬が赤くて風呂上がりのようで、潤んだ瞳が弱りきった小動物を思わせる。

人は弱った生物を見ると、とどめをささずにいられない。
浅い呼吸まで飲み込むように、唇に噛み付いた。


「ンっ ふ…ぅん…ッ、ゃぁ…っ」

「情けない顔ねぇ、写真にでもして売ろうかしら」

「くっ…ころ、す…ッ」

「あらあら恐ろしいわ」


今にも破裂しそうになりながら脈動するペニスを握り、様子を窺う。
裸に剥かれて強がっていた彼の跡形もなく、キリリと吊り上がっていた瞳も、涙に弛み霞む。


「早く吐いてくれない?…ねぇ、」

「…っはぁ、んん、あ…」

「私もなんだか欲しくなってきちゃったじゃない。だから、早く滅茶苦茶にして…」

焦燥に、身体がおかしくなりそうだった。
口調はせめてもと落ち着いて見せたけれど、心臓の音と無意識に早まる呼吸は誤魔化せない。


「ん あッー…、も、…っせて…!」

微かに聞こえた言葉に、快感を隠し切れない。ああ、とうとうこの男を──…
彼は唇を噛みしめた。そのせいで今にも切れそうになる柔らかな唇にそっと触れる。

「え?何?なんて言ったの?聞こえない、わ」

「 …もっ、ッ…イ、かせ…て、」

さっきのキスの名残か、口の端からトロリと零れた雫が淫猥だ。

やはり、この男の担当を申し出て正解だった。
こんな不様な姿に落とすには勿体ない。が、そんな姿にこそ、私の渇ききってしまった心には必要なのだ。
求めて愛を盲信させて、嗚呼イタイ子。こんな立場で出会いたくなかった。


「もっと、求めてみせて」

ローターの振動レベルを上げて、コックリングを外してやる。ぱんっと弾くように取れたそれを片付けて、優しく上下に扱いてやった。


「はっ、あ…ッん!…う、んぁあ…!!」

「っ!」

油断していたせいで、思いのほか高く飛んだ白濁が顔に掛かった。
それは熱くて生臭くて、だけど世界の何より私の情欲を煽る。
垂れた精液が口に入ると、私の心は隅々まで満たされるような気がする。


「はぁ…っ」

洩れた溜め息の熱さに気付かれないよう、慌てて口を塞ぐ。

「うっ、あ…ッふ、」

「なに?まだ、何かしたいの?」

「…ッぁ、…足りない、よ…っ」


なるほど言うとおり、彼のモノはまだまだ治まる気配がなさそうだ。
仕方がないので私はまたソレを掴みながら、今度こそ決定的な呪文を唱える。


「好きなだけシてあげる。ねぇ、ア ジ ト は 何 処 ?」

「……ッあ、アジト、は──っ…!」





─────





「あっ、んん…ッはぁあ」

「っねぇ、これで、よかったの…ッ?」

私たちは、ミルフィオーレの基地から離れ、ボンゴレのアジトにいた。
…ここは彼の自室らしい。
こういうときに、私のテレポーテーション能力は有利だ。

「んっ、構わない、わ…っ、」

「というより、僕と、こんなことしてる時点で、裏切り、だね…っ」

「やっ、はァあ…ッんぅ」

そうだ、裏切りだ。
私はミルフィオーレ側の人間で、彼はボンゴレ守護者。そんな私が相手側のアジトで身体を重ねるなんて、冗談にならない。
だけど私は、アジトの場所を教えてくれれば自分を好きにしていいと言った。約束は、必ず守る。


「ね…ぇ、君、ぼくのこと、好き、なの…?っ、」

繋がった箇所が熱い。
待ち望んだ快楽と、それによって得られる幸福感。
私は今、それだけで充分に冷静ではなかった。いつもの私ではなかった。
頭が、あのときの焦燥を超えるほど、気持ち良くて。


「そう、なのかもね…っ」

つい、そんなことを口走ってしまったのだ。


「だったら──…」

きっと、僕も君と同じ考えになるだろうね。

自嘲気味にそう言った彼に、やはり、彼とは同等の立場がしっくりくるようだと再認した。
頭の奧が溶けるようだ。
きっと、私の答えに間違いなんてない。

私の目的は初めからただひとつ、ボンゴレのアジトの場所を知るだけ、だから。







泥棒と逃避行
((そうでしょ、白蘭様?))
(あーあ、ちとせチャンがボンゴレ側についちゃったよ)
(結構気に入ってたのにな…)










─────

はい…………、
もう…泣いても、いいよね…?←
やっと仕上がったし!
もう最後は意味分からん!
とにかく書いた!

更新少なくてごめんなさいorz

誤字脱字、辛口評価、
お待ちしております。





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