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お恥ずかしながら。
Morning Bridge
M?いいえ、攻められる彼+10です。
恥じらい?伏せ字?
ナッシング!←










それは、いつもと同じ朝。
君のいる毎日。
何も変わらない日常。


はじめは朝起きるたびに君が隣にいる幸せを噛みしめていたのだけれど、最近はそれが当たり前で、だけど幸せであることに変わりはない。

僕の匂いに混じる君の匂いを感じて、朝の光を浴びながら目を覚ます。穏やかな朝が心地いい。
彼女はまだ、寝たまま。


「……」

愛くるしい…んだけど、あまりに間の抜けた(しかも涎出てるよ)顔に、キスするのは止めて、枕元のティッシュで涎を拭いてやる。
んー…、と唸った彼女に昔ではあり得なかった安心感を感じて、僕はベッドを離れた。


今日は休日だ。
下半身の違和感に「またか…」とため息を吐きながら洗面所へ向かう。
…春だから?そんなの関係ないね。単なる生理現象、朝勃ちなんて珍しいことじゃない。


「……」

放っておけば、何とかなるかな。だって自分で抜くなんてあり得ない。自慰なんて中坊までで充分じゃないか。
僕は力の抜けるような違和感を無視して、コップに水を注ぐ。朝から冷たい水は結構すっきりと目を覚まさせてくれる。


「ん…」

…またか。
僕の歯ブラシ勝手に使うなって言ってるのに。ちとせが僕の歯ブラシを使うと、彼女のよく食べる葡萄のキャンディーの味がするからすぐ分かるっていうのに。
まるで寝ている彼女と朝からディープなキスをしているようで、ヘンに心臓が跳ねた。せっかく治まりかけていた僕のが、また頭を擡げだす。

仕方ないな…。
自分で抜くしかないようだ。歯を磨きながらぼぅっとそんなことを考える。
向こうの部屋から「んんん〜…」と間延びした声。
やっとちとせが起きたみたい。眠り姫は朝に弱い。
振り向いて少し部屋の様子を見て、また歯磨き続行。

「うっ…」

身体を元に戻した拍子に、冷たい洗面台に自身が擦れた。こんなことで肩が跳ねるなんて、童貞じゃあるまいし。情けない。
完全に勃ち上がってしまったペニスが窮屈そうにパジャマを押し上げるので、仕方なく僕はいつもより少し早めに歯磨きを切り上げる。

「…ん、はよ〜?」

「!、おはよう…」


マズい。
ちとせの目覚めが、予定より早かった。
甘えるように肩に顎を乗せられて、お腹のあたりに腕が回される。
マズい。非常に。


「…ちとせ、歯磨きの邪魔だから止めてくれる」

「なによぅ、せっかく早起きした彼女を邪魔者扱い〜?」

「……」

違うんだけど、いや、違わない。邪魔っていうか危険なんだ。寝呆けてるのか何なのか知らないけど、いつもはしないようなスキンシップとか。治まる要素が無い。

「後にしてくれる?僕トイレ行きたいんだけど」

「何なに?トイレぇ?そんなんここでしちゃえばイイじゃない〜」

「っダメだよ、」

これは、マズいな。
本日二度目のピンチ。
墓穴を掘った。

「ほらぁ、洗面所だし〜」

「ダメだってば。ちとせ、怒るよ」


ぎゅうっ、と抱き締められていた彼女の腕が、不穏な動きをする。ズボンの上から自身を撫で上げられた。


「ン…っ!」

「あれれぇ?なんで朝から勃ってんのォ?」

「ちとせ、これは、違…っ」

「朝勃ちってヤツ?やだ、恭弥でもあるんだ…」

「ちとせ、待って…違う、」

「何が違うのよォ?発情期?」

「ん、ァ…!」


輪郭のはっきりしてくる僕のペニスの上を、彼女の指が何度も往復する。
心なしか声が楽しそうだ。
どうしよう、なんだか僕も、気持ちよくなってきた…。


「ん、は…ぁ、ア」

「ンフフ…、可愛い声出すんだぁ」

「だめ、ちとせ、もう…っ」

「えぇ?もう?まさかもうイきそうなの?」

「ち、が…っ」

う、ことも無いような。
いや違うよ。
朝はまだ頭が完全に目覚めていなくて、そのせいで、快感の制御が出来なくなってるだけ。断じて、興奮しているわけではない。
こんな…、朝から、いやらしいことして…。


「ほら恭弥ぁ、顔上げて鏡見てみなよォ…」

恭弥のエッチな顔が映ってるよ〜?

なんて、今朝の君は意地悪だ。思考がついていかなくて、言葉につられて顔を上げてしまう。
だらしなく眉を下げて感じている鏡の中の僕と、目が合った。


「っ、ぁ…やッ…だ、」

「何がヤなのよ?こんなに感じてるクセに!」


とうとうトランクスから自身を取り出されてしまって、外気の冷たさと恥ずかしさに僕のペニスは切なく震えた。認めたくないけど、先が真っ赤になってもうパンパン。
上下に擦られる反動で時々掠める洗面台の冷たさに、長く立っていられそうもない。


「も、だめ…っ、ちとせッ」

向こうでもう一度仕切り直そう、(今度は勿論、ちゃんと僕がリードしてアゲルから)と彼女に呼び掛けるが、残念ながら口を開けば上擦った自分の甘い声に邪魔される始末。
尿道の入り口辺りを重点的にグリグリされると、意識が飛びそうになる。背中に当たる彼女の柔らかい胸にも煽られて、一層限界が近くなった。


「ァア…、っん、ふ…くぅっ、」

「イっちゃっていいのよォ、我慢しないでネ?」

「ぅあっ、…覚えて、なよ…ッ、ん…っひぁ…っ!」

「覚えとくわよぉ?恭弥クンの痴・態!」

「っ…、ぅ」


もうダメ、これ以上話すと余計に泥にハマる。
それに、呂律もあまり上手く回りそうにはなかった。
(「らめぇ…ッ!」なんて口が裂けても言いたくない。)

「ホラ、イっちゃいな?」

「っ!」


耳元すぐ近くで囁くような彼女の声が聞こえて、耳たぶの後ろを舐め上げられる。これは…っ、だめだ…。
世間には耳が性感帯、なんて人間がいるとは聞いていたけれど、…まさか僕がその人間だったなんて。
ジン…っと腰の辺りに未知の感覚が広がる。パジャマのシャツの下から彼女の空いている方の手も入ってきて、いよいよ僕は我慢が出来なくなる。


「ぁ、あ、ア…っ!…っも、そんな、したら…ッ」

「…あー…、どうしよう、恭弥可愛すぎるよ…」

「ん、ンン…っ、や、」


可愛い、なんて言われて聞き逃せない。溢れる反論は一先ず心にしまっておいて、口を閉じる。遠慮なく零れてくるこの声の所為だ。

でも彼女にはそれも通じないみたいで、耳たぶを執拗に舐め回しては緩く噛んだりする。
舐められる度に熱い吐息と水音が直接鼓膜を震わせて、まるで僕が犯されてるみたい。普段ならそんなこと許すはずもなくて、でも、犯しているのが他でもないちとせで、僕はもう何をしたらいいのか分からなくなる。


「ひ…っ、あ!ぁあ…っ」

「トロトロでドロドロだねぇ、恭弥のコ・コ…」

「やっ、言…うな…っ」

「でもスゴク気持ちよさそうな顔してるよォ?」

「あぁン…っ、っう」


自分の口から出た声に、一瞬シラフに戻り掛けた。
「あぁン」だなんて…っ。女じゃあるまいし…!

プライドなんてもう真ん中からポッキリ折られていた。本当に覚えてなよ、ちとせ。泣きじゃくって気が飛んで生まれたての子鹿みたいな足腰になるまで可愛がってあげるんだから。

乳首を探り当てた彼女の指が、執拗以上にソコを摘む。男だから感じない…、はずなんだけど、そんなことも言ってられないみたい。
そういえばあの霧の変態守護者が「男の乳首は媚薬を塗りたくるか、他の性感帯を刺激しながら躾けて感じるようにするんですよ」って言っていた気が…。
(くそ、変な知識ばっかり僕に吹き込んで…!)
(僕はちとせを調教するための方法を訊いたのに…)


「ちとせ、待って…っ、僕もう…ッ」

ぬるりと耳の中に滑り込んできた彼女の舌に制止を掛けるが、君はお構い無し。
ンフ…と笑った時の息が首筋にまで掛かって、余計に煽られる。
急にスピードを上げた手の上下運動。摩擦でペニスが溶けそうに熱くなる。


「あっ、ぁア…ッ、ん!…、ァああ──っ!」

きゅむぅっと乳首を摘まれたときのショックと反動で、僕はイってしまった。
どくどくとペニスが脈打って、熱い白濁が鏡を汚す。その所為か荒い息の所為か、少し鏡が曇った。


「やっらしー…。恭弥、自分の顔に出しちゃったみたいだねぇ…」

彼女の手が離れて、やっと解放された。
汚れた鏡に映る僕は未だに恍惚としていて、たしかに彼女が言うように僕の顔が白濁に汚れているようにも見える。
念願の顔掛け…なのに、あまり嬉しくないのは何故だろう?


「さーて、スッキリしたところで朝食としますかぁ」

彼女の腕が離れて、しっとり汗ばんだ背中に冷たい風が吹き抜ける。

今度は僕に背中を向けたちとせを後ろから抱き締めて、さっきの耳攻めの仕返しをしてやる。


「覚悟はイイ…?」


お尻の方から下着を刺激してやれば、案の定ぐっしょりと生暖かい。


「僕のを触って興奮するなんて。…お仕置き、だ」


この際、さっきまで僕も君に触られて興奮してた、なんて秘密。
だって仕方ないよ、世界でたった一人大好きな君に触られて、嬉しくないわけがないじゃない──…。








Morning Bridge
(朝からずっと、君に焦がれてる)








─────

……と、まぁ。
結構今回は自分の中で上手くいった方なんじゃないかと。
フッ…、私のレベルじゃ、所詮この程度さ。

雲雀んの朝勃ちを見たい!という妄想。
起き上がってまだポヨポヨ…なときに、布団に張ってあるテント。
ビクビク…ッ、とさせながらも、まだそれに気付かない彼はポヤポヤ。
そして気付いてバッ!と布団を捲って、ため息。
どんな夢見てたんだ僕は…と軽い自己嫌悪と共に回想するが、結局思い出せず、布団を後にする。
その後、歯医者さんで買ったウサギの苺味歯みがき粉で歯磨き。しかし勃ったままのソレが気になる。
でも気にしないようにして洗顔。最近、洗顔のあとに顔がつっぱるのを気にしている。
顔を拭いて、制服に着替えようとする。上パジャマを脱いだまでは良かったが、下のズボンが出っ張ったソレに引っ掛かり、軽く呻いてしまう。痛い、のとは違って、突然の刺激に驚いた様子。
どうしようか…と迷うが、一人暮らしにも関わらず羞恥に勝てず、無理に制服のズボンを履く。また擦れて刺激が彼を襲う。
よく見れば、制服の上から勃っているのがモロバレではないか。彼とて周りの人間に勃起しているのは見られたくない。仕方なく、まだヒクつくソレを取り出して、学校へ行く時間までに自慰を済ます……。
そして、平然と何事もなかったかのようにトンファーで草食動物たちを制裁。
しかし応接室で一人きりになって資料整理をしていると、朝の行為がとてつもない羞恥として蘇る。
しかも自己嫌悪の真っ只中で、朝の自慰を思い出し、下半身がまた反応しだす。
仕方なく彼は応接室で……

無限ループ。
実は少しエッチな雲雀様。

やべ…っ、自分で書いてて萌えてきた……。
仕方ない、これで短編書くか。

誤字脱字、辛口評価、
お待ちしております。




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