年下やら年上やら 年下の僕は、年上の君と "運がいい君、悪い僕" 今日は、ちょっとだけ機嫌が悪い。 どうしてかって、そんなの、僕が機嫌悪い理由なんてひとつしかないじゃないか。 「えー、では…他に意見のある方…?」 「はいはいはーいっ!俺、制服なんていらないと思いまーすっ!」 「ダメだね、却下」 「いや、まず多数決を…」 「僕に逆らうの?却下だよ」 「なんだよぅ、中学の風紀委員長が偉そうにっ!」 「あ、小学生の風紀委員長くん、言い過ぎだよ」 「何?僕は偉そうじゃなくて偉いんだけど」 「いやそういうわけでもないかと……」 …小中高合同の、風紀委員会。 落ち着きのない小学生と、穏やか過ぎて気の弱い高校生……そして僕。 これでなくとも、子供のテンションに付いていけないというのに、さらには見ていてイライラするほどの平凡な年上委員長。 結局委員会は、始まったときと何ら変わりのない内容で決定を押さえた。 その帰り(僕らは高校の委員室に行ってたから)、校庭でドッヂボールをする高校生たちをみた。 はっきり言って、高校生になったって、やってることなんて然程変わらないんだなぁと思う。 その中に、 「うきゃっ、いたいしっ」 女がいた。 はぁぁ、鈍臭いなぁ……なにこの子? 他の男たちも女たちも、まるで鬼の仇が如くその女をボールで叩く。 イジメ、ではないんだろうけど。雰囲気的にほんわかした感じだし。 でも、それはドッヂボールと言えるんだろうか? 一方的に一人の相手を狙うことが? ……いわないだろう。 丁度いい、群れられてるのは誰だろうと嫌だからね。 僕はそう自己完結させて、彼らに近づいた。 そのとき、 「あっ…」 コントロールの悪い男が、その少女の顔面めがけて、ボールが思いっきり飛んでいくのが見えた。 バンッ! …咄嗟だった。 彼女の顔面を庇うように、僕は自分の(トンファー装を備した)腕でボールを弾いていた。 「う、わ……」 僕の姿を見た他の高校生たちは、怯えて声も出ない様子。 (彼らからみれば、たまたま歩いてきた僕に、ボールが当たろうとしたと見えただろうね) 「きょん……」 その声に、ハッとした。 ああ、運が悪い。 君だったのか…(通りで鈍いはずだ……) 「私のこと、助けてくれたんだねっ!」 え、いや違うけど… 君だなんて分かってたら助けてないよ。 まわりを見ればもう、誰一人として残ってはいなくて。 「ありがとうきょん!」 そういって抱きついてくる君。 ちょっと、やめてよこんなとこで… 「助けてくれるなんて…っ!きょん、もしかして私のこと………」 「ちがうから黙って」 「嘘つきぃ〜!きょん、照れ屋さんだなぁ!」 「いや本当にちがう」 「んーっ!もうきょん大好き!」 「………。」 自分に真っ直ぐな君が好き! continue… イエスッぐだくだっ! ね、ほんとね、英語なんて分かんないから書いてます。 ええ、ええ。いいんです英語なんか。 日本語と宇宙人語さえ話せれば構いませんよ英語ごとき!ね。ホント! ではまた次回! [*前へ][次へ#] [戻る] |