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風紀委員長様!(完)
目的真理



最近、委員長のワガママ度が上がっている気がする。


「ちとせ、紅茶」

「やだ寒い」

「いいでしょ、それくらい」

「じゃあ雲雀いけばいいじゃん」


非常に、ワガママだ。

我々風紀委員は、委員長の強さに惚れて入会したわけではあるが。

委員長のワガママを、いつも優しく穏やかに見守っているのも、当然我々なのである。


それが……

「じゃあ紅茶はいいから、そこで服脱ぎなよ」

「何言ってるの死ねば」

「ちとせ、ひとつくらい言うこと聞きなよ」

「アンタもな」


見境がなくなっているのだ。
いつもなら「校内見回り10分以内」とか、その程度なのだけど…
(さすがに、服脱げなんて言われたことない)


「じゃあ、今すぐそこでブリッジするか 校歌うたうか、どっちかしなよ」

「…いいよ。その代わり雲雀も猫耳付けるかメイド服で私に奉仕するか選んでね」

「どっちもやだ」

「じゃあ私だってイヤ」


本当に、田中殿が委員会に入ってきてからというもの、委員長のワガママは増すばかり。

いやそれも、田中殿に対してだけ。

我々には一切、そういうワガママは掛からなくなったのだ。(ある意味で、田中殿には感謝する)


でもそれは、ただの虚勢に過ぎない。

我々は、委員長からのワガママが掛からなくなってしまって、本当をいうと寂しいのだ。

みんな何だかんだ言って、ワガママを言う委員長も、まるごと大好きだから。
(いや決してソッチの意味ではないぞ、うん)


「ちとせ、いい加減にしなよ」

「雲雀だって、そろそろやめたら?」

「じゃあ無理矢理でも校歌うたってもらうから」

「なんだソレ」


「い、委員長…」


我慢できなくて、つい委員長を呼んでしまった。
スイマセン、お二人の邪魔を…っ!


「なに、草壁」

「校歌なら、私が歌いますよ!」

「ああ、そう。じゃあ歌って」


……何だかんだ、普通に許可をいただいた。

さぁよし歌うぞ、と口を開いたとき、それより先に委員長が口を開く。

「待って、紅茶の葉が切れてるんだった。それ先に買ってきて」


「え、あハイ……」

非常に気合いを入れていたというのに、なんだか腰を折られたような気分になってしまった。

ああ、でも折角の委員長のワガママだ。
ちゃんと聞いてあげなくては……

「では、行ってきます」


そういって私は部屋から出ていった。



「よかったの?草壁さん追い出しちゃって」

「…気付いたの?」

「まぁ…ね」


あんなめんどくさい買い物を、わざわざ私じゃなくて草壁さんに頼んだのだから、そう考えるのが普通だよね。


「僕さ、草壁に校歌うたって欲しかったわけじゃないから」

「なにそれ?」

「さぁ、ちとせにワガママ言いたかっただけ」


「迷惑な話だね」



ワガママを聞いてほしいのは、君だから!




continue…+おまけ

ね、何が書きたかったんだろう?

わかんない。

ではおまけ!





「い、委員長………」

私は委員長に渡された地図を見て途方に暮れた。


それはどうみたって

「海外じゃないですか…」


出る前の雲雀の言葉がよみがえる。

「買ってくるまで帰ってこないでね」

…………

新手のいじめですか委員長………



だってちとせと僕を、邪魔されたくないんだもの!




continue……

ひどいなぁ委員長(笑)

まぁそういうとこも含めて風紀委員たちは雲雀が大好きなんでしょうけどね。

ではまた次回!

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