秘密部屋
しりとり２
しりとり２
「しりとりしない？」
「しません」
「……どうして」
「貴方にやられた腰の痛みがまだ完治していませんので」
「君が僕を挑発してきたんだろ？」
「挑発なんて…」
「キスしたいって僕に言わせといて断るなんて、出来ると思ったの？」
「……雲雀さんが期待させるから悪いんです」
「期待？僕がいつ？」
「…っ覚えてないなら結構です！」
「いいからしりとりしようよ」
「………一回だけですよ」
「もちろんさ、しりとりの"り"から」
「領域」
「黄身」
「ミサンガ」
「蛾」
「蛾？えーと、ガラス」
「、好き…」
「…」
「…」
「またですか」
「何が」
「期待させようったって、そうはいきませんよ」
「……なに、それ」
「雲雀さんこそなんなんですか？幼気な乙女の心を誑かして！なにが楽しいんですか！」
「誑かす？それは心外だ」
「心外はこっちです！雲雀さんがこんな人だとは思いませんでしたっ」
「……な、なにそれ。君は僕をどう思ってたのさ！」
「少なくとも寡黙でクールで硬派な人だと！」
「っ、ああそう！理想通りじゃなくて悪かったね！」
「好きとか、軽々しく口にしないでください！」
「でも君が好きなんだよ！」
「な…っ、」
「好きな子とたくさん話したいって思ったら、おかしいわけ」
「…っ」
「好きな子の前で冷静にいられないの、おかしい？」
「そ、れは……」
「気持ちを伝えたら、軽薄なんだ？」
「……」
「君が好き」
「……あっ」
「え？」
「黄身？」
「…え？」
「黄身蛾好き？」
「………」
「えっ！」
「…気付くの遅くない？」
「すいません…、」
「……」
「……」
「……」
「あ、の…」
「なに」
「しりとり、しませんか」
「……いいよ、」
仲直り、ね？
─────
別に表小説でもよかったんですが、あまりにカオスっつぅかgdgdだったのでこちらに仕掛けました。
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