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狂った小さな世界
※今回の作品は、キョン→古泉→ハルヒで古キョンではありません。
そして死ネタです。
それでも大丈夫、という方のみこのままお進みください。










コレガ俺ガ望ンダ世界ナノカ?
古泉ト居ル為ダケニ望ンダ世界ナノカ?




俺はハルヒを『消した』。
正確に言えば、殺した、と言うべきか。
アイツを消さなきゃ古泉が消されていた。
俺が、古泉のことが好きだから。
だから……―――




「…涼宮、さ、ん?」

声なんかかけても無駄なのに、古泉は何度も『アレ』の名を呼ぶ。

「古泉? 何で、泣くんだ?」
「……っ…キョン、くん…貴方が彼女を殺した、んですか?」
「うん」

無表情のままでそう答えると古泉は、眉を潜めた。
そして、俺を軽蔑するような眼で見つめた。

「……どうして、そんな顔すんだよ。 俺は、お前が…っ……!」
「僕は、こんなの望んでない!」

いつもの笑顔で取繕った仮面を外し古泉が大声で叫ぶ。
……それよりも、
望ンデ、ナイ?
アイツに邪魔されない幸せな世界を?
何で?
どうして?

「…キョンくん。 僕は涼宮さんが好きなんです」
「………え?」
「貴方の気持ちには、答えられない」

嘘だ。
だって、だって、
俺はこんなにも古泉が好きなのに。
嘘だ、嘘ダ、ウソダ。

「こい、ずみ。 もうアレは死んだんだぞ?」
「貴方が殺したんじゃないですか!」
「それは…っ……」

古泉が、好きだから。
ただ、それだけなのに……。

「キョンくん。 僕も、殺してください」
「……え?」
「彼女の元に、逝きたい」

わからない。
わからない。
わからない。
ワカラナイ。
ワカラナイ。
ワカラナイ。
わかりたく、ない。




「なぁ、古泉。 俺、ただお前が好きなだけなんだ。 ハルヒが嫌いな訳でもない。 ただ、お前と一緒に居たかっただけなんだ」
「だから、謝るから起きろよ。 なぁ、古泉ぃ!」




コレガ俺ガ望ンダ世界ナノカ?
古泉ト居ル為ダケニ望ンダ世界ナノカ?
……違う。
違う、全然違う!
俺は、古泉の隣に居たかっただけなんだ。
こんな冷たくなった古泉を見たかった訳じゃない。
ハルヒを殺したかった訳じゃない。

「……ごめんな、古泉。 ハルヒ。 俺もすぐ、そっちに逝くから」

バイバイ。
狂った小さな俺の世界。




―――――

何でこうなったんだろう、といった感じなグダグダでスイマセン。
ただ、病んでるキョンが書きたかったんです←


by 凍夜

2009/04/06

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