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ファンタの味
第6話
side.m



月曜日


今日もいつもと変わらず朝練はある。
だから何時も通り家を出て最近リリースされたアイドルユニットの曲をMDプレイヤーにイヤホンを付けて聴きながらチャリをこいだ

いつもより身体が重い

そう思ったりもしたけど部活を休む訳にもいかねぇから兎に角こいだ。


けど自然と
チャリを止めちまった
気付いたらブレーキをかけてたらしい
目に映るのは今まで毎日の様に目にしていた大きな家だ

そこが誰の家か…なんて肌で感じれる程見慣れたところだった


「…越前」


なぁ、お前はなんでキスしてくれねぇんだ?

あの時の喧嘩、思い出しちまった

くだらねぇな、くだらねぇよ

もうあの時に越前の俺に対しての想いはそれっぽっちもないってわりきった筈なのに、まだ気にしてるなんてな


「ちっ…、行くか」


どうせあいつは軽い気持ちだったんだ、そんな奴目の前に平常心なんて保ってられね〜よ
きっと……、会ったら殴っちまう










「おっはよ〜、今日はいつもより早いね〜……って、桃、おちびは?」

「知りません」


クソッ、名前聞くだけでもイライラしてくるぜ
今日部活休めばよかったな

……アイツは部活、来んのか?
もしかしたら俺の事家で待ってるとか…
アイツなら有り得るかもしんねぇ……
いや、それ以上に俺がキツイ事言い過ぎたから本当に俺の目の前に現れない用にしてんじゃ!?


って、駄目だ駄目だ!!
あんな奴なんか心配しちゃだめだっつーの!


たく、…俺、相当依存してんだな
あいつとの喧嘩、ちょっとショック受けちまってる…


「桃、一人で百面相するのは見てる側として面白いから構わないけど、早く着替えてコートに出なきゃグラウンド行きだよ?」

「ぇ…あと何分スか?」

「5分かな?」


って、もうそんなに時間経ってたのかよ!!
くそ〜、これじゃいつもと変わんねーじゃんかよ










「全員集合!!
……ん?桃城、越前はどうした?」

「……寝坊じゃないッスか?」

「そうか」


寝坊だけで皆納得しちまうなんて、どんだけの遅刻常習犯なんだよ…

って、また考えてるし

本当に俺がやべぇんじゃねぇか?

飢え死にするかもしんねーな……


『…も……、桃……先輩』


桃…先輩?
越前か?

いや、ここにあいつがいる訳ねぇ

……幻聴か?

3日もたってねぇのに幻聴とか相当やべぇだろ


『桃……先輩』


……


『桃……先輩』


もう止めてくれよ
俺とお前ともう関係ねぇだろ!?


「桃ちゃん先輩!!」


ぇ……
桃ちゃん先輩?


「大丈夫ですか、ぼーっとしてましたけど」


なんだ、1年トリオか……


「あぁ、ちょっと考え事してたからなぁ
気にすることねぇぜ!!
さっ、練習だ。お前らは球拾いでもしてろ」

「僕たちは素振りですよ?」

「……ぁ、あぁそうだったな。わりぃわりぃ」


これ以上考えてたら部活にまで支障がでちまう

とにかくもう考えるのはやめだ!!






後書き


いままでずっとリョーマの周りの事しか書いてなかったので今回は桃視点で桃の情況を書いてみました

が、桃の口調いまいちわからんぜよ(なんか気分で最後だけ仁王のマネしてみた)

にしても桃ちんリョーマに依存しすぎだよ

ずっとリョーマの事考えてるし……
越前は…越前は…ってな感じでさ

そんなこんなで桃視点は次回まで続きます




08/03/16

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あきゅろす。
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