[携帯モード] [URL送信]

sweets=scout&other=
タイトルは「君しか知らない俺、俺しか知らない君」 組織×山札
ザ・カード時代




「皆、寝ちゃったな。」
「あぁ、疲れたんだろうなぁ。」
隣の彼はちっとも疲れてないような笑みを顔に浮かべながら、寝ている人達の頭を撫でる。
今日も大変だったハズのに。まるで母親みたいだ。
「さ、そろそろ僕達も寝ようか。」
明日もあるしなぁ、実に彼らしいセリフ。
準備周到、それが山札 始の特徴。どんな場合であれ、彼がいれば困る事は激減する。

「あいつ等、バカばかり、今日もやってたな。」
「でも、いいじゃないか。楽しかったし。」
「けど、あれじゃあ、稲妻ジャパンには勝てない。」
「勝つ事が全てじゃない。円堂 守はそう言いそうだぞ?」
「あいつは諦めない。そして勝ち続けたから言えるんだ。」
「相変わらず負けず嫌いだな。組織は。」
クスクスと笑われる。
可愛いから、いいのだけれど、なぜ笑う?
「むぅ、からかってんのか?」
「うぅん。違うよ。ただ可愛いって今思っただろ?」
「は?!」
「しぃーっ。起きちゃうよ。」
口に人差し指を当て茶目っけたっぷりに言われる。すると、魔法にかかったように、
寝床から歩いて少しは経つから聞こえないはずなのだけれど、反射的に口を塞ぎ、
顔が赤くなる。

「本当、だろ?」
「まぁ、な。」
恥ずかしくて、顔を反らして、眼を合わせられない。
「いつもは、冷静沈着なのに。」
俺をどれほどいじりたいんだ。
天使みたいに可愛くてちょっぴり悪。これが小悪魔ってやつか。
「組織のペースを乱せるのは、僕だけかな?」
「ねぇー?」口を緩め、眼を細め、見透かしているような笑顔なのは予想でき、そのまま
追い打ちを掛けられるが、こちらだって相手から負けず嫌いと言われたのだ。
引かないし、引いたら男として、攻めとしてイケないと思う。
「なら、山札の可愛いくて、崩れた緊張感のないお前を見れるのは、俺だけか。」

眼を合わせてみると、ご満足のようで頬を染めてる。
「自分が言わせたくせに。」
皮肉めいた言葉を掛けても無駄。全てが創られてるんだから。
手を取り、足を進める。
「でも、組織はいうだろ?」


準備周到の彼がいつも用意するのは、決まった『シナリオ』で。

今日は君しかしらない俺、俺しかしらない君と言わせたかったんだ。
変な所で甘えたがりの恋人は


毎度、名ヒロインのようです。



あとがき
山札君はね、おかーさんなんだ。小悪魔なんだ。
一枚上手なんだよ!!ザ・カード×山札うまし。もぐもぐ。
マイナーを愛すんだ。皆!!


[*前へ][次へ#]

9/20ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!