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sweets=scout&other=
僕だけのプリンセス!!  クール×シャドウ
「僕と付き合ってくれ!!」

俺の名はシャドウ。決して車道と変換しないでほしい。
俺は今、一人の男、他からクールと呼ばれている空野先輩に、
その…告白というのをされている。きっといつものこいつの嘘なんだろうが。
「僕は本気だよ!!今だけは中谷君並に純粋だっ」
今だけかよ。そしてなぜ俺の手をとるんだ。こいつの根本が分からなく俺はただ
ポカーン、と固まっていた。
「そうだね…じゃあ、君のいいところを幾つかあげてくね?」
そういうとクールは恥じらいもせず、男には似合わぬ言葉をかけてくる。

「シャドウ君は暗黒の戦士とか、その可愛い容姿でいうのがいいね。」
「肌が白いから白雪姫だなぁ…。あ、もちろんしなせないけどね?」
「触れたら消えてしまいそうだし、シャドウ君は淡い容姿だから、人魚姫、
乙姫様かもね。」

お伽噺のプリンセス達の名を、俺に当てはめて自分だけを見つめてほほ笑む。
女子にいってやればいいのに。残念なことに、クールは嘘吐きだが見た目はいい
のだ。本当に残念だ。
少しだけ、心がトクン…と鳴った気がしたが、気のせいだ。
そんなはずがない、と言いたい。
眼を少しそらしていると、いつのまにか、目の前に奴はたっていた。苦笑しながら。
「僕を見ててよね?シャドウ君。」
「聞く価値もないでしょう。あなたの嘘は。」
「本当だって、いってるじゃん。ひっどいなぁ…。まぁ、そんなところも好きだ
けどさっ。あ、そだっ…。」
いたずらを思いついた子供のように彼は笑った。何をする気だろうか。
「君にキス、するから。これは本当でしょうか?さぁ、嘘だと思うかい?」

……は?
「ええええぇぇぇっ!?へ!?な、何をいってるんですか!?」

キ、キス!?お、男同士でっ!?そ、そんな馬鹿なことしようと思わないだろうしっ。
や、やらないよな…?でも、、鼓動が速くなってる気がするしっ。笑えないから、俺も期待してるのかっ!?


混乱していると、唇に生温かいものが重なる。


「……んっ………/////」
少し、息苦しくなる。そして体にはクールの体温が伝わってきて、つい、こいつの
ジャージの裾をつかんでしまった。
数秒経ち、繋がっていた、温かさが離れていく。
頭がぼーっとして、頬が紅潮していき、別の意味で体があつくなる。

「正解は、本当でしたーっ!どうだい、満更じゃないみたいだけどさぁ?」
いたずらっぽく笑う奴に、どうやら、俺は惚れてしまったのかもしれない。
認めざるをおえない。だって、奴をみているだけで、鼓動が速くなっていくのだから。



「………僕だけの、プリンセスになってくれるかい?」
見た事のない、クールの優しい微笑みに、俺は頷く事しかできなかった




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あきゅろす。
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