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first & love




………逃げとくか?


辺りに目をやり、この辺の地理を思い浮かべる。

家の近所なのでこの辺りの地理には詳しい。

あんま走るの好きじゃないんだけど…

…疲れるから…

…まあでもこの際仕方ない。


うまく逃げ切れるかどうかは分からないが…


「あ!こいつどっかで見た事あると思ったら、『無敗の悪魔』の一人じゃねーか!?」


『いざ逃走!』…しようとした俺を金髪が指差す。

コラコラ、人を指差すな、て幼稚園で習わなかったのか。


「え、あの?まじかよ!?」


「マジマジ!俺昔一回だけ見た事あんだよ。噂通りの半端ねえ強さで、角材やら鎖やら武器持った相手10人も居たのに、全員地面とお友達になってたぜ」


「へぇ…噂通りだな。
…確か二年程街中で暴れまくって、終いには辺りのチームを潰してからパッタリ現れなくなったんだよな」


金髪の奴がどうやら昔の俺の事を知っていたらしく鼻息荒く話出し、それにつられる様に赤髪の方の鼻息も上がり話が盛り上がる。


「…でも、マジこいつがあの『無敗の悪魔』の一人なら…
…俺達二人が相手すりゃ余裕じゃね?名を上げるチャンスかも?」


「………マジ?」


「マジ」


二人顔を近付け、何やら悪巧み中…









…うーん…

………何か更に面倒臭い事になった?

 

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あきゅろす。
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