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.。†蒼明の欠片†。.
新婚夫婦?
「あたしはベッキー。何も起こらなくてよかったわ、ここはああいうの多いから」



ベッキーという受付嬢は微笑みかけてきた。




正直、ハイネはナンパしてきた男たちに何も起こらなくてよかったと思っていた。




だってミナガルデに来て早々、血の海見たくないし……




「私たち、ハンター登録したいんですけど」




リーナは何事もなかったかのようにふるまっている。





「え〜っとじゃあ、この紙に名前と経歴とか書いてね」




ベッキーにそう言われて二人が書くと、




「ふ〜ん、けっこう経験積んでるじゃない」




ハンターを始めた頃から二人はパーティーを組んでいるので、エレネ島ではそれなりに名が知れていた。





リオレウスを討伐するほどの実力はなくとも、イャンクック程度なら朝飯前だと自負している。




「ギルドマスター、新しいハンターが来ましたよ」





「なんじゃ!!せっかく今いいところじゃったのに!!」



ベッキーの呼びかけで出てきたギルドマスターと呼ばれる老人は竜人族でホントに小さい。




そして何より……





……口の周りに米粒をつけていた。




『いいところって昼飯食べてたんかい!Σ』




周りにいる人全員がそう思った。




「フムフム、ハイネとリーナか……経歴からしてランクはルーキーってところかの〜。ベッキー、書類の処理頼んだぞ」




「了解です、マスター」



ギルドマスターは口の周りについた米粒などアウトオブ眼中らしい。




「フォッフォッフォ、ゲホッ…む、むせた」




などと言いながらまた奥に消えていった。





「ガキなんだかジジィなんだかわからないわね」



リーナはこっそり黒い発言をしていた。




「二人とも今日はゲストハウスでゆっくり休んで明日からクエストに参加してね」



「「はーい 」」



「真似すんじゃないわよ!」



ハイネとリーナが見事にハモったので、リーナは思わずハイネの頭を叩いた。



「うぎゃあ!」




「まるで新婚夫婦ね。」



ラブラブな新婚夫婦(?)をよそにベッキーは一人ウフフと笑っていた。

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あきゅろす。
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