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.。†蒼明の欠片†。.
旅立ちを前に
鍛冶屋から出た後は薬草や砥石など狩りにおいての必需品を購入し帰った。



またしても、リーナが値引きしようとしたことは気にしないでおこう。




「あぁ〜、疲れた。ハイネ、夕飯ごちそうしてよ」


リーナがぼやく。



まったく、だれのせいで疲れたと思ってるんだ…




「また!?少しは自分で作りなよ」




「あたしが料理できると思う!?」



その言葉にハイネは妙に納得してしまった。



「しょうがないなぁ」



リーナの両親はなかなか放任主義で今日のようなことは日常茶飯事なのだ。











完璧に夜になった頃、ハイネの自宅にて夕飯を二人で食べていた。




リーナは肉料理をハイネは野菜をたべていた。

どう考えても立場が逆だ。




「あんたも肉食べなさいよ。アプトノスじゃないんだから」



「んなこと言っても、野菜めっちゃおいしいよ」



ハイネはモシャモシャと食べながら答える。


「男は肉でしょーが!
そんなんじゃ狩りで生き残れないわよ!!」


「一応、サラダにハムも入ってるけど……」




ハイネがボソッと呟いた。




そんなこと言っているうちに既にリーナは夕飯を食べ終わっていた。




「ふぅ〜、ごちそうさま。」





ハイネも夕飯を食べ終え、食器を洗いながら明日のことに思いを巡らせた。




明日はとうとうミナガルデに出発か…
向こうに行ったら何しようかな?




いや、それ以前に寝坊せずにすむだろうか?



僕もリーナも朝弱いし....



まぁ、寝起きのリーナは少しかわいいけど…




顔をやや赤くしながらそんなことを考えていた。



食器洗いも終わりリーナのほうを向くとリーナはスヤスヤと眠っている。




「リーナ、起きて〜」



「むにゃ〜、夕飯おいしかったのだ〜」




寝言でそんなことを呟いている。



ちょっと嬉しいかも…

その後ハイネは自分の部屋のベッドにリーナを寝かせ、自分は今は亡き父親の部屋のベッドで寝た。


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