.。†蒼明の欠片†。.
苦労人
「少しは自慢させてくれたっていいじゃん」
陽炎は少し口をとがらせている。
「お前が実際に自慢の内容実行したら命がいくつあっても足りねぇよ」
「いいじゃない、危険なにおいがするわ」
リーナがキラキラと目を輝かせている。
一番組ませてはいけないコンビだとハイネは実感した。
「そういえば、剥ぎ取ったゲリョスの素材は?」
よく考えたら、陽炎が現れたすっかり忘れていた。
「あぁ、剥ぎ取った素材デスか。全身丸焦げだったので素材はほんの少ししかありませんデシタ」
「とりあえず三等分したけど、ハイネの分はあたしが責任を持って頂戴したたわ」
「な、なんで!?」
「ハイネのものはあたしのもの、あたしのものはあたしのもの」
「所詮、僕はのび太ですよ…」
灰色の瞳を細めて満面の笑みを浮かべているリーナがジャイ〇ンと重なった。
少年なのに若干メタボの奴に見えて仕方がない。
「リーナ嬢最高だぜ」
陽炎がうっとりした表情で見つめている。
正直、目をハートマークにしないでほしい。
さらに言うと、もう一回気絶して二日ほど寝たくなった。
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