.。†蒼明の欠片†。.
次の標的
「何かいいクエストないデスかね?」
一同昼食をとるなか、アルが質問した。
「イャンクックであの強さだし、徐々にクエストのハードル上げてくべきだと思う」
リーナのもっともな意見。
「さすがにリオレウスは厳しいよ」
ハイネは砲丸レタスが入ったチャーハンを食べながら自分の考えを述べる。
「もぐもぐ食べながら言わないでよ」
「うっ、ゴメン」
ハイネはなんとかチャーハンを飲み込んだ。
「むぅ〜、じゃあゲリョスかドスガレオスはどうデスカ?」
「今は温暖期だし、砂漠はちょっと暑すぎる。僕は、ゲリョスに一票」
温暖期ももうすぐ終わるとはいえ、暑いことに変わりはない。
「あたしもゲリョスがいいわ。厄介かもしれないけど、倒せない相手ではないし」
そう言うと、リーナはアプトノスの串焼きを頬張った。
「そうデスね、ゲリョスにしましょう」
やっと全員の意見がまとまったようだ。
「ベッキーさん、このクエスト受注したいんですけど」
ハイネがボードに貼ってあった紙を持っていく。
「はいよ〜、ゲリョスね。竜車は30分後に到着だから遅れないでね。」
「了解。じゃあ、商店街で道具揃えにいきましょ」
リーナはハイネの腕を掴んだ。
「わ、わかったから引っ張らないで」
「時は金なりって言うでしょ」
リーナがスキップしながら引っ張ってくる。
そんなに、嬉しいのだろうか……
ハイネは首をかしげた。
「あっ、置いてかれマシタ」
アルは抱いていたアブーをベッキーに預けて後を追った。
「そこの新婚夫婦の二人、待って下さいヨ〜」
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