.。†蒼明の欠片†。.
策士
「そういえば、あなたたちの名前聞いてなかったデス」
エリア4で3人は待ち伏せしており茂みに隠れていた。
「え〜っと、あたしらはエレネ島っていう田舎出身であたしはリーナ・アレス。んで、こいつはハイネ・S・フリーゼル、35歳独身、恋人募集中」
「へぇー、35歳デスか。人間て見かけによらないデスネ。それも…恋人募集中なんて……ブフッ!」
「ちょっと待ていぃ!!果てしなく誤解してるぞ!ってかそこ笑ってんな!」
ニヤニヤ笑いながらアルとリーナが見てくる。
「バリバリの10代ですけど、何か!?」
「ド・ン・マ・イ」
リーナが満面の笑みで言ってきた。
なんなのさ、この人たち...
初対面とは思えないし…
なんか末恐ろしいんすけど……
眉間に皺を寄せているうちに何かが羽ばたいている音が聞こえてきた。
「来た!!」
ハイネが話題をそらすべく呟いた。
そしてエリア4の真ん中にイャンクックが降り立つ……
はずだった。
ものすごい轟音と共にイャンクックが落とし穴に落ちた。
ちょうどイャンクックが落ちた地点には大タル爆弾が6つ仕掛けてあった。
それも全てアルのやや小さめのリュックから出てきたのだから驚きだ。
まるで四次元ポ〇ットだ...
積まれたタル爆弾にアルが走り、すかさず竜撃砲を放つ。
先ほどとは比較にならない音が響く。
背中の甲殻と耳が吹き飛んだ。
「これで決めるわよ!!」
リーナのかけ声によって最後の戦いが幕を開けた。
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