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.。†蒼明の欠片†。.
戦いの狼煙2
「ふっふっふ、森と丘に...キタ―――!!」






リーナが「森と丘」のベースキャンプにて、どこぞのものまね芸人のような雄叫びをあげた。





「なんちゅうテンションだ。まずは地図でエリアを把握しようよ」




ハイネがハイなリーナをなだめて言った。



「う〜ん、エリア1は安全だからまずはエリア2で退路を確保しましょ。あそこはランポスが出るって聞いたわ」



そしてベースキャンプから出た。




――――――




「ハイネ、ランポスが4頭。手分けして狩るわよ!!」




「了解!!」



エリア2に入った瞬間、ランポスが視界に入り、二人は切りかかった。




「はあぁぁぁ!!!」



ズドン!!




とっさに気づいたランポスが大剣を避け、大剣は大地にめり込んだ。




「グェェ、グエェェ」



大剣を避けたランポスが鳴き声を上げ、周りのランポスがハイネ達に気づく。



だが、ハイネは目の前のランポスを逃さんとばかりに今度は足を踏み込み、横薙ぎに振った。



ザシュ!!

ランポスは両足を斬り払われ、転んだ。



すかさず、ハイネはランポスの首に剣を振り下ろし、首をはねた。



続いて背後からランポスが飛び掛かってきた。




「させるか!!!」


首をはね、大地にめり込んだ大剣を無理やり持ち上げ斬り上げをした。



大剣の刃をくらったランポスは真っ二つになり、空中分解という末路を辿る。



このランポスたち、なんて連携なんだ…



どうやらベッキーの言っていたことはあながち間違っていなかったらしい。


そしてリーナは...



「ア〜ハハハハ!!」


笑いながら最後の一頭のランポスにハンマーを叩きつけていた。


連携のとれたランポス達とはいえ、やはりリーナに敵わなかった。



骨を砕く思わず耳を塞ぎたくなるような音が響き渡ってくる。



「リーナやめっ…やめなさい!もう死んでるでしょーが!!」



慌てて止めに入るハイネ。



「え〜、こいつの顔が苦痛に歪むまで続けるの〜」




「いやいや、歪みすぎて原型とどめてないから!」


余りに悲惨な状況に思わず目を背けた。


自分はランポスを空中分解させたのに…



そこでやっとリーナはハンマーの手を止めた。



良い子はマネしちゃダメだよ...




ハイネは心の中で呟いた。



「フゥ〜、すっきりした。」



「ストレス発散してたのかよ!!!」




ハイネは思わず叫んだ。


「ボサッとしてないで次のエリア行くわよ」




だが、リーナはさっさと歩いて行ってしまった。



「ラ〇ウはやっぱ無敵だな…」





しばらくハイネはへこんだ大地を眺めていた。



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