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そう、全ては茶番劇
二人は中庭を出る
歓迎会が開かれている場所に行くまでの廊下でアルティナがポツリと呟く

「王は何故私の騎士団にあんな曲者を…私が女であるだけでも反発する家は多い…
そういった問題を緩和するために白百合の騎士団には四大貴族の騎士を配分しないんだが…」

「他の騎士団長には逸材を決闘で押さえ付けるだけの力はありませんよ。」

「レオリアだっているだろう
私と剣の腕は互角かそれ以上だ
それに彼には権力だってある」

「菖蒲の騎士団長は面倒臭がりですから無理ですよ
薔薇の騎士団長はご老体ですし
菫の騎士団長は騎士というより策略家ですからね
だから四華最強と恐れられる貴女が選ばれた」

さらっと凄い事を言う
ヴァイツとはこうゆう人間なのだ
だからこそ今の地位にいるのだろう

「それにいい加減、王の盾に貴族が干渉するのは好ましくない
レイグランド家の逸材が押さえ付けられるだけの騎士団長が居ることが解れば貴族も黙る…
これは見せしめ…か」

眉間に眉を寄せ呟く

「その通りです
とにかく、今は決闘に集中してください」

「ほう…心配してくれるとは
珍しいな」

「違いますよ。
いかに相手を傷付けずに勝かを考えてください
後片付けをするのは俺なんですから」



一番の曲者は隣にいた
(アイツに預けたのが不味かったか…)



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あきゅろす。
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