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古代文章
精霊トハ即チ全テノ源
汝、精霊ノ地ヲ通リタクバ
カノ地ノ主ト契約セン

汝、精霊ノ力ヲ得タクバ
カノ地ノ主ト契約セン

[古代文書・創造ノ章(仮名)]より


全ての土地にそれぞれ
地・炎・水・空を司る精霊がいる

土地を統べる精霊と契約し
自らの粋石(スイセキ)に刻まなければ
土地を通る事はおろか、
土地に足を踏み入れる
ことさえ許されない

また粋石は<石>と
呼ばれることが多い

ハーテス・W・クロスフィールド著
「古代文章解読書」第一巻
序章より抜粋


契約の代償は契約者と精霊が
共に在る時間
契約者は精霊との契約により
力と動き回る許可を得る
精霊は契約者との契約により
人間を知り、退屈を紛らわす

低級の精霊には命を代価として
要求するものもいる

[私、個人の意見だが人の命は精霊を強くするらしい。だが精霊の長は命を奪うことを禁じている
これは友から聞いたことがある]

上級の精霊であればあるほど
契約者に忠実であり、
重い対価を求めない。
しかし重いといっても
我ら人間にとって、だが


ハーテス・W・クロスフィールド著
「古代文章解読書」第三巻
「契約と代償」の章より抜粋

精霊は精霊獣を従えており
階級によって
従えている数も強さも違う

階級は毛並みの色合いの濃淡
色の純度

最高階級
地精霊…濃褐色
炎精霊…紅蓮(紅)
水精霊…タンバ色(濃蒼)
空精霊…濃緑

ハーテス・W・クロスフィールド著
「古代文章解読書」第二巻
「精霊と精霊獣」の章より


色を持たない、
つまり黒、白の精霊の
目撃情報もあるため
調査を続け、古代文章の解読を
急いでいる次第である


ユグトラシエル王国歴史研究所
精霊解析部門主任
カナメ・バーベンブルグ



2009.4.14 黒凪




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あきゅろす。
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