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羨ましくもある
「む……やはり…な」
「盈月と虧月?何ですかいきなり
別に変わったところは見当たりませんけど」
「痛んでいる…」
「は?」
「オヤカタの所に行ってくる!!」
「えっえぇ!?ちょっ…!?アル!?」

執務室から出ていこうとする主を呼び止めるが彼女はさっさと行ってしまう。決めたらすぐに行動する俊敏さは尊敬に値するがいつも唐突過ぎるのだ。追い掛けながら主に問う

「一人で行くんですか!?
せめて護衛を付けてください!!
俺が行きたいぐらいですが…」

流石に白百合の幹部二人が一度に
不在になるのはマズイ

「問題ない。護衛は決めてある」
「…何ですって…?」

思わず聞き返すと主…アルティナが立ち止まり、振り返る

「ソヌンを連れて行く。
アイツの腕なら問題なかろう?」
「……………………は?」

ほら。いつも唐突なんだ









―― 白百合の騎士団鍛練所 ――


「と、言う訳だから。お前行け」
「はぁ……はぁぁ!?!?
と、言う訳だから。
じゃねぇよ!!オイ…コラ…!!
文章だからって説明大分略いただろ!?上の空白で全部、説明できたんだろうなぁなんて読者は思っちゃうだろ!?読者の想像力を利用した手抜き!?手抜きだよなぁぁ!?
騙されんなよ!!読者の方々!!」
「誰に話してるんです?ソヌン
それより、口調を直しやがれ」
「あー煩い。煩い」
「んなっ!?」

二人の反応に衝撃を受ける

「で行くの?行かないの?」
「どうするんですか?ソヌン」

ヴァイツと従者に問い詰められるソヌンはたじろぐ

「…いっ行かねぇよ!!そんな所!!
誰が行くかってんだっ!!」

ふんぞり返るソヌン
主の発言に顔を引きつかせる従者
口元は嘲笑うように笑っているが目は全く笑っていない副団長



自分とは違う性格
(だそうですよ、団長)
(む…困ったな…)
(だっ団長!?)




2008.1.26 黒凪
続きます。
これからの話の閑話の様なモノ
どうぞお付き合いを



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