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*NoVeL*
4
俺が遠い目で目の前の家を見ていると、突然ドドドドと凄まじい足音が聞こえてきた。
目の前の家からだ。
あまりの凄まじさについ後退りをしてしまう。

…いやだって家揺れてるんだもんよ。フツー焦るだろ!?

すると突然ドアがドゴンと



飛んできた。

俺の横すれすれに。

「Σぎぃいやぁぁああッ!!??なな何何何ーッッ!!??」

とっととと突然ドアがっ!なな何で!?何で!?俺なんかした!?したなら謝るよぉぉおッ!!!!????謝るからぁぁああっっっ!!!!!!!!!!!!(涙目)


―――――がばっ

あわあわしてると突然視界が真っ暗に…。

「ンぎゃっ!!」


ビックリし過ぎて変な声が出ちゃったよぉぉおっ!?


わたわたと手足をバタつかせてると、後ろと前からクスクスと笑う声が聞こえてきた。
後ろから聞こえてきたのはとーちゃんの声だ。何笑ってんだオメー。


「くっ…由紀恵さん…ッ。凉が可愛いからってあまりいじめないでやってくれよ…(笑)」

んん?由紀恵さん…??
どっかできいた名前だなぁ。

「クスッ。ごめんなさいね、凉くん。あなたがあまりにも可愛くて、つい。」

といって、目の前にいる人は離れた。

おぉ。視界がクリアに。

顔を上げると、なんとも綺麗な女の人が…。
身長は俺より少し低いくらいだ。おっきいくりくりお目目に栗色の軽くウェーブがかかった髪。
女の人をまじまじと観察していると、彼女の後ろからため息混じりの声が聞こえた。

「母さん…またドアを壊したのか?」

およ。女の人の後ろから長身の美形が…。
大人の色気ムンムン放ってるよ危よ。女のコならズッキュンドッキュンてイチコロにされちゃうからね僕女のコじゃなくてよかったよ全く。

ん。てか母さん?


「あらぁ凪ちゃん☆」

「物を壊すのは母さんの癖だからにゃー」

またしても長身の美形が出てきた。
今この人語尾ににゃーってつけなかった?

「何よーそんな事ないわよ徹ちゃんっ」

ぷぅと頬っぺを膨らます目の前の女性。
うん。まぁ可愛い。

「ンなとこにいねぇでさっさと入れよ」

あらあら☆こりゃまたなんとも美形さんが…。眉間にシワよってるよー怖いよー。


[*ばっく][ごー#]

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