死にたがりやの少女
*
今日も白蘭さんの部屋にいる。
カレーを出してから私は白蘭さんの管理下に置かれることが多くなった。
白蘭さんが会議で忙しい時は暇だがすることもなく、結局は白蘭さんの部屋にいる。
彼は会議が終わって自分の部屋に帰ってきた時私がいるのが嬉しいのか、私を抱き締める。
彼は私が一番欲しいものを知っているのに、彼は欲しいもの以外を私にくれる。
悲しい私に彼は愛をくれる。
違う。
私は愛なんていらない。
そんなのしつけの愛なんて愛じゃない。
本物の愛もいらない。
私はそんなもの欲しくない。
毎日変わらず白蘭さんは私に微笑み愛をくれる。
私は死にたい。
白蘭さんの元でも死ねないのなら私は…………
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